フライシートを叩く雨音に妨げられるどころか、ぐっすり寝坊してしまいました。しかし、目覚めとともに耳に入ってきたのはやはり雨音です。
新しい3シーズンのテントはその室内の快適さを満喫は出来なかったけど、前室の大きいテントの雨の日の出入りの容易さには感動しました。でも帰るまでに止むだろうか? テントを乾かせないと帰ってからが大変です。
二日目の朝も雨でした。
人は少ないです。もはや五月連休のあの賑わいなどの過去の栄華のカケラも残っていません。
その分周りを気にせずに思いっきりハネをのばせそうなものですが、こうなると逆に何か物足りないような、ぽっかり穴が空いたようなそんな雰囲気になってしまうからフシギです。
結局することがないから起きて、食べて、飲んで、寝て・・の繰り返しです(やっぱりね)。
フラットなテントサイトはやっぱり水がたまる。
防水デジカメだから雨降りでもへっちゃらなの。
K.bよ、横のライズはなんだっ!!
午後になって、ようやく雨が上がりました。
さあ、これからキャンプ本番だよって、仕切り直ししようと思いましたが、どうもリセットは出来ないようです。途中で切り替えるっていうのではなく、やっぱりあくまでその時の流れがその時のキャンプなんですね。
事実雨が上がっても気温はそんなに変わりません。今夜もしっかり着込んでフリースのブランケットをまといます。
雲の合間に空が見え出したのが暮れた時間になってからでもわかります。二日目の夜も日帰りメンバーがやってきました。今夜はテーブルの下に炭火を置いて暖をとりながらの宴です。それでも雨が降っていない分だけ快適に夜を過ごせそうです。
日が暮れ、雨は上がり、晴れ間が顔を出す。
キティちゃん、出現! パラウィングの下でこじんまりと宴。
Mossテントの夜の共演。
昼とは違う表情を見せるMossテント達。
思えば五月連休でさえ避暑を意識する気温だったのに、今回のキャンプはどうしたことでしょう。
私たちはと言えば、望むと望まざるとに関わらずやってくる酷暑の季節に備えて、気持ちの準備をしてきました。そしてお盆のこの時期恒例のキャンプに出掛けてくるのですが、あるべき暑さがないとやっぱり拍子抜けです。きちんと来るべきものが来て、それをなんとかやり過ごしてのっていうものがあるんですよね。
そういうことがあるから気持ちの張りを維持できるようにも思うのです。
まあ、雨には降られたけどそこそこ快適に時間を過ごせたのだからまずはよしとしましょうか。どうも週間天気予報だと週明けからまた夏に逆戻りみたいですしね。
月まで出てきて明日は晴れそう。

翌朝、スカッと気持ち良く晴れました。なんか初夏の五月晴れみたいな爽やかさです。雲がちぎれて流れています。
もう今日は撤収です。だんだん日が高くなるにつれ気温も遠慮なく上がってきたようです。
私はと言えばまた寝坊です。暑くて寝てられなくなってようやくもぞもぞと起き出してみると、外は夏でした。
初日からの天気とのギャップが大きいもので、妙に現実味がありません。
きっと初日からこんな天気だったらそんなこと思うはずもなかったろうけど。
ああ、なんか帰るのもったいないな。この日から始める人達も次々とやって来ています。でもしょうがないですね。あとはあなた達にお任せします。
おしまい