午前中北部の川を釣り歩いて、昼を過ぎたくらいにキャンプ場へ向かった。
泊まりはしないがちょっとのぞいていこうと思った。
季節の進行は早いのか遅れているのか。いつものこの時期のこのあたりは、新緑はまだじゃなかったかなあ。
それがかなり新緑におおわれた山々を見るにつれ、良いことなのかそうでないのか判断に困る。
ともあれこの日も沿岸部では夏日は間違いない。このあたりも日中はそんなには変わらないかも知れない。
プールの奥に標準を合わすKb。
「釣れる」構えですなあ\(;゚∇゚)/
と、そんなことを考えていたらキャンプ場に着いた。駐車場ではM川氏と山K氏とTn君が釣り支度をしていた。
思えばキャンプだけは毎年どんなに少なくても一回はしているなあ。ひと頃は道具にも凝ったが、最近は道具を車に積むだけでバテる。こりゃあいかんですなあ〜。
M川氏達は峠を越えた水系へ行って見ると言う。
僕はM川氏達よりも先に釣りに出かけたYとKbを追い、そのあと峠越えの川へ行くことにした。
こちらは FatherY。面目躍如の一匹は?
YとKbはキャンプ場からそう遠くないS水系の支流にいる。あそこに行ったのならきっと狙いはゴギだな。
支流のひとつの道路際にYの車があった。僕は薮をかきわけかきわけ川筋に向かった。
川筋の手前でYとKbが見えた。僕が川原の薮にしゃがんでいて、かなり近づいてもYは僕が見えていないらしい。
僕に気付かず前に出るYに向けて、僕はぬお〜っと立ち上がり声をかけた。Yは吹っ飛んだ。
Yのゴギ。これだからこの川はやめられない。
S水系の支流はなんとも不思議な川だ。決して水量も多くなく、薮に覆われた釣りにくい川なのに、しっかり太いゴギがいる。いるというか沸いて出るような感じか。
Kbの見る前でYはこの川らしいゴギを釣り上げた。
次はKbの番だが、この川は彼にはかなり手強い。
残念ながらKbには釣れないままM川氏達を追いかけることにした。
しかし途中に寄った護岸の流れでKbはいとも簡単にヤマメを釣ってしまった。恐るべし(^_^;
さて、釣りの部からテントサイトの部へと舞台は移ります。
結局峠の向こうのエリアではM川氏達の車を見つけることが出来ず、僕達は軽くロッドを振ってキャンプ場へ戻ることにした。
テントサイトに着いたらYは早速炭を起こし始めた。僕はYの飲むビールを眺め、炭から上がる炎と煙を眺め、林の奥から聞こえる鳥のさえずりを聞いた。
(う〜む、やっぱり泊まって帰ろうかなあ)
なんと車の中にはこんな事態を予測してかテントが積んである(前回のS山キャンプの荷物が積んだままになってるだけかσ(^_^;)
果たしてビールの誘惑か、焼ける骨付きカルビとホルモンの迷路に迷い込んだのか。
僕の手にある缶ビールがプシュッと音を立てた。
骨付きカルビを豪快に焼きまする。 このホルモンが絶品! センマイもあるでよ〜。
Kbに手伝ってもらって、すばやくMossテントを設営。
ランタンを灯し準備完了。ビールをのどに流し込み、カルビとホルモンに舌鼓を打っていると、ようやくM川氏達が帰ってきた。
3人とも結構釣れたようで、満足顔をしている。Yの釣ったゴギの写真を見せると「ちっちゃいのう」とM川氏。
氏の「ちっちゃい」は、良い魚だ、の意味と取った。
鍋に火が入り、いよいよ宴の導火線にも火がついた。
夜のとばりが降りました。これからが宵の本番。
Tn君持参の酒瓶がテーブルの上にずらりと並んだ。
僕はそんなに飲めないが、これにはM川氏も山K氏もYも目を輝かせた。この状況になるとKbもKn(遅れて合流)も入り込めない。
お酒は二十歳になってからね(-_^;)

しかし毎度のことながら、キャンプの夜はあっという間に過ぎていく。
ほど良い酔いも手伝って、釣りの話も終わりが見えずに続いていく。
でもどちらかと言うと、僕らがこの酒瓶にまんまと釣られてしまったような感じだなあ。
林立する酒瓶。アルコールの樹海に迷う(!?)
去年は禁漁になってからキャンプをした。
釣りを考えずにゆっくり楽しめたから、本当にキャンプを味わうのならオフシーズンだなあって、その時は思った。
しかし釣りシーズンになってからのキャンプは釣りスイッチが入っていてのキャンプだから、それはそれでちゃんと成り立つ。
KbやYの釣りを見て、午前中は自分も釣りをしていたのに、なんだか気持ちが騒がしい。

ベースキャンプを決めて、家まで帰らなくていい状況で釣りを楽しむのは、普段の日帰り釣行よりも贅沢な感じだ。
昼はしっかりヤマメやゴギを釣って、夜は仲間と食べて飲んで話をして、が続いていく。
より長くより高密度で釣りとキャンプが楽しめる。
これで後片づけがなきゃ天国だけどね〜σ(^_^;)
ひと通り飲んだら次は焚き火タイム。
やわらかな灯がいつまでも消えない。
おしまい