其の百九十七  近くて遠い解禁(2)
ストレッチと病院でのリハビリの日々は続く。
そして二月最後の週末がやってきた。いちおう遊漁券は買っとくか、と釣り具屋へ。
やはり同じく遊漁券を買いにきた人たちで釣り具屋はにぎわっていた。
彼女を連れた若い男性は2,3ヶ所の購入でノートに記入をしている。
勢いのある人は遊漁券を買う時から違うなあ、と訳のわからんことを考えながら消耗品も買おうかと商品を眺めた。
新製品はいちおう買っときます。
あー、フロータントにティペット。足りないものがあったっけ? そう考える時点でティペットは去年のものをそのまま使おうとしていることがばればれだ。
液体フロータントが残り少なくなっていたのは覚えていたので今年の新製品を買った。遊漁券はとりあえず一番よく行くエリアのものを買い、あとは徐々に買っていこう。
フライの雑誌の最新号も出ていたので一緒に買った。奇しくも巻頭特集はフライマンSザキ氏の指痛日記だった。進行性指掌角皮症とはなんとも恐ろしい病気だ。釣りで指が使えないとなるときっとヘルニア以上につらいだろう。
長く釣りをやってりゃ、こういう時期もあるよなあと記事を読みながらぼんやり思った。
実際解禁後最初の週末に釣りに行こうかどうしようか、微妙なところではある。
この更新を書いているのが2月28日、次の日は解禁。僕が行くとすればその週末。それまでまだ5日ある。
にわか仕込みのストレッチでインナーマッスルも鍛えられたかどうか、怪しいもんだ。
行って行けないことはないが、気分が乗らない、というのが先週時点での状況。遊漁券を買ったのだから、先週よりは行く方に傾いてきているのかな。
長く続けるという事は、それだけですごいことだなあ。
週間天気予報を見ると次の週末はパッとしない天気のようだ。
そうなると逆に晴れたら行かないと後悔しそうだなあ。
晴れたら行くな、きっと。
すると行く行かないは天気に委ねられることになる。
う〜ん、ヘルニアは?
と、ここまで考えてきてだんだん面倒になってきた。
一番はやっぱり気分だろう。気分がのってなきゃきっと良い釣りなんてできやしない。
あとは痛くない腰といい天気があれば、だな。
うだうだ考えてないで行きゃあいいのよ、
とおっしゃっていますσ(^_^;)。