其の百三十七  自分の海フライで釣る
なんとかフグとメバルは釣ったけど、釣り具屋で買ったフライで釣れたのだから、それなら次こそは自分の巻いたフライで、というのが心情というものだろう。
釣り具屋のフライのサイズは#10くらい、僕が巻いて持って行っていたクレージーチャーリーは#6。
ドレッシングの具合いで大きさはフックサイズとはまた印象が変わるが、やはり僕のは大きいことは大きい。
キールタイプの#8のフックで、また巻いてみることにした。
クレージーチャーリーをアレンジ。
今度は釣れるか〜?
ソルトフライはパターンにもよるが、シンセティックマテリアルを使うことが多い。
キラキラ光を反射するマテリアルやら透明感を醸し出すものやら揺らめきを演出するものやら。
チューブを使って巻いた小魚のパターンとかになると、ソフトなルアーのようでもある。
渓流のドライフライはその気になればフックとスレッド以外は全てナチュラル素材で作ることが出来るから、タイイングするのでもずいぶんと趣が違う。
人工素材を駆使して海魚を誘うフライを作るのは、渓流フライを巻くのとは違う種類の面白さがあることに気がついた。
ほとんどがシンセティックだと、人工的というか人の手による擬似餌だな〜っていう印象が強い。
それは海で使うフライらしいとも言えるが、それゆえ出来映えの善し悪しが顕著にでてしまいそうだ。
極端な場合、巻いているうちから(これはダメだなあ)って思ってしまうフライもある。
慣れればもうちっとはましに巻けるようになるだろうけど、残念ながら今んとこは巻いたフライは全部OKってことはないなあ。
小魚フライを巻いてみました。でもなんか足りないなあ〜。
それでもどうにかこうにか巻いていく。シュリンプパターンだけでなく、小魚を意識したものにもチャレンジしてみた。ミノーとかベイトフィッシュのたぐいだ。
あれこれ本を読んでみると、メバルは結構どう猛のようで、小さいメバルは甲殻類とかを食べるが、大型になってくると小魚をばくばく食べるらしい。
ベイトフィッシュパターンはメバル狙いのフライとしては有効ということになる。
しかしこのパターンもチューブを使って巻いてみるが、かなりバランスが難しい。それらしく巻けてもこれが釣れるフライとして出来たかどうか、よくわからないから困る。
しかしこういったフライは、一本巻くと、巻いたな〜っていう感じが強く残るなあ。巻くと言うよりは作るっていう要素が多くあるからよけいにそう感じるのかもしれない。
そしたらやっぱり自分の巻いたフライで釣らないと、苦労して巻いた甲斐がない。

ふと気まぐれで巻き始めた海フライ。そして近場にちょっと足を運んで釣りをしただけではあるが、なんだか引っ込みのつかないところへはまり込んでしまったみたいだ。
こちらもベイトフィッシュ。
ボディの透明感を出すのにひと
工夫。