其の百六十九  リーダーを変えてみる
解禁になってもなかなか春らしい天気になりきらない。
二度ほど行った渓もまだ冬と春の間を行ったり来たりという感じだしなあ。
その二度の釣りで新しく試したものがある。
ブレイデッドリーダーだ。
ちょっと前にシルクラインに食指が動いたことがあったが、それは世界的な経済危機の影響を受けて頓挫したσ(^_^;)
ならばせめてリーダーでちょっと今までと違った感覚を味わおう、とそう思った訳ではないのだが。
ターンオーバーの良さはモノフィラの比ではない?
ホント?(^_^;
きっかけはなんのことはない、消耗品にかかる費用の削減にある。
ひとシーズン二十回釣りに行くとして、毎回モノフィラのリーダーを取り換えていたら、ひとつ270円としても5400円かかる。
ティペットの消耗度合いは同等としたら、初期費用を考えても十分安く行ける計算がブレイデッドリーダーの導入で成り立つことになる。
さらにパッケージに書いてある、性能面のアドバンテージを考えれば、これは使わない手はないなあ。逆になんで今まで目が向かなかったんだろう。
ただブレイデッドリーダーを使うためにクリアしなければならないことがある。
ティペットをループでつなぐために新しいノットを覚えなければならない。
僕が結べるノットはブラッドノットとネイルノットだけだ。
ここはフライフィッシングらしくパーフェクションノットを覚えることにしたのだが、これがなかなかうまく結べない。
部屋で練習といっても身が入らないから、結局川でもたつきながらの習得になった。
10年以上経って、リールに新たなアイテムが巻かれた。
もうひとつ、二度の釣りでなんとなく感じたのだが、リーダーの沈みがちょっと気になる。
しなやかさを優先してインターミディエイトにしたのだが、その沈みでかどうかわからないがフッキングの時にうまくあおれない感じがした。
キャスティングに関しては説明書きほどの実感はなく、春の強風でそこまで感じ取る余裕もなかったが、悪いと言う印象もない。ニンフのキャストにしても以前と変わらぬ難易度で、まあこんなものか。
ただフッキングの時にリーダーが水に捕らわれて、フライにちゃんとあおる力が伝わらなかったような気がした。ブレイデッドリーダーにフロータントを塗れば済む問題か、そのポイントの水流の影響か。
まだ課題は残っているが、とりあえずこのリーダーで今年の初ものは釣ったのだし。
もう少し使ってみないとしっくりこないな。今年はこれでいろいろと模索してみようか。