其の百七十九  モンカゲロウで釣る
今年は大型のカゲロウを川でよく見た。モンカゲロウやオオマダラカゲロウだ。
そんなカゲロウを見たその日のうちに家で#12のヘアウィングのフライを慌てて巻いたりした。
そしてそのフライでばっちりマッチさせてヤマメを釣ったか?
・・・どうだっけなあ。
ただ少なくとも現場でそんなカゲロウが飛んでいるのを見て、フライボックスにそれにマッチするフライがないと、絶好のチャンスを逃した気分になる。
#8のエクステンドボディパターン。
これ見たらヤマメも逃げる??(^O^;)
大型カゲロウのフライで実際に釣れるかどうかは別にして、そんなカゲロウが飛んでいるのを見たら俄然気持ちが昂ぶってくるのが、この釣りをやっている者の心理だ。
あれだけ存在感のあるカゲロウをヤマメが捕食するのだとすれば、それはきっと息を飲む光景に違いない。
しかし今年のようにカゲロウが飛ぶのを見て、次釣りにいくまでにそれにマッチしたフライを巻くのはなかなか出来るものではない。
年々フライも巻かなくなってきたし、一本巻くにも時間がかかる。だからこういう特別な時に使うフライはオフシーズンに巻いておかなければならない。
禁漁になって一ヶ月半、ようやくバイスに向かう事にした。
大型のフライならやっぱりエクステンドボディだろうということで、これまた久しぶりにエクステンドボディを作るキットを取り出した。
手順もすっかり忘れているので、ちゃんと取り扱い説明書を読む。
このキットで作るボディは確かにリアルな虫のボディの感じが出るからいいのだが、どうしても大振りのフライになるから、なかなか出番がなかった。
特殊なタイイングだから時間がかかかった。最初にCDCウィングで巻いてみたが、ゆっくり巻いて約30分かかった。
これで作ったフライで魚が釣れた事は・・ないかも(; ゚×゚;)
2本巻いてギブアップ。続きはまたそのうち巻こう。
それにしてもこんなフライで釣れたら楽しいのは容易に想像がつく。
ぱたぱたと大きなモンカゲロウが飛び、すぐにフライボックスからこのフライを取り出し結び、目の前の流れを観察する。
水面に落ちてもがくモンカゲロウに突如魚体が覆い被さり、モンカゲロウは水中に消える。
さあ、そんな場面でこのフライをキャストして、ライズポイントを通過する瞬間。
もう想像しただけで待ちきれないなあ。
食べてくれるかなあ。よろしくお願いします<(_ _)>