その44 ゴミを入れたくなるゴミ入れ(2)
さて、梅雨である。
梅雨とくればタイイング(?)なんて図式が成り立つかどうかは置いといて、この間フライショップのイベントで某フライタイヤーの教室に出掛けた。
久々にタイイング意欲を刺激されたが、それにしても・・・、である。
そのタイヤーのタイイングに向く姿勢は実にマジメで真剣で、そんな思考は何年もなかったなーっていうのが正直なところだ。ここ最近、どこかフライフィッシングの中の楽しみのひとつを放棄していたような気がする。
7〜8年にはなるダイナキングのダストバッグ。
一心発起、タイイングするぞーって気合いを入れて釣り具屋へ。
マテリアルもツールも揃っているけど、なにか新しいものを導入したい(ついこないだハサミを買ったばかりだが)。
目に付いたのはひいきのメーカーC社のダストポケットだ。カタログでは見ていたが実物は初めて見た。
今はD社のダストバッグを使っているが、かなりくたびれてきている。ひとつ買ってみるか。これでタイイングも進むゾ(?)
色目的にもシックで良い。
以前釣り場で使うゴミ屑入れについて書いたが、今回はタイイングで出るゴミ屑を入れる製品だ。使い続けてきたD社のダストバッグは瞬間接着剤のしずくが固まってこびりついていた。それはそれで使ってきた愛着もないことはないが、ま、新しいのがいいや、ってことですぐ交換。
丸形のカタチもいいし、マチも成型されて深さがあるのもいかにも「屑をうけとめますぜ」っていう意志が感じられて良い(それはダストポケットの意志というよりもメーカーの意志か?)。
オリーブ色の生地も私のタイイングデスク周りとバランスが良いでわないか。固定はマグネットで、すぐ脱着できるのもイイ感じだ。
思えばこの釣りを始めたばかりの頃はダストバッグはコンビニ袋だった。それがD社のダストバッグに替わり何年かの時が流れた。
くたびれたダストバッグに替わって今回のダストポケットを装着し、一本巻いてみる。
ハサミで切ったマテリアルが落ちていくのが気持ちいい。きっとこんなふうにダストポケットを意識するのも最初のうちだけだろうけど、特別な時間を演出する小道具たちもそれぞれがちゃんと仕事をしてくれたなら、タイイングも更に気分良く出来るのは間違いないだろう。
ホラ、ゴミ屑を入れたくなるでしょ?