其の五十六  釣りにおける iPod 活用術
Apple社の iPod photo を買った。
画像も持ち歩く事が出来る製品だ。と言っても、そんな画像を持ち歩く必要なんてあんまりあるモンじゃない。
ハードディスクミュージックプレーヤーとしては、当然その機能を使う訳だが、釣りに密着した活用方法はないものか? とあれこれ考えてみた。

釣りに向かう道中の車内で聞くのが一番最初に思うところだが、今一般的なのはFM電波で飛ばすタイプ。でもこれは所詮FM電波なので、音もそれなり。
直接ケーブルで接続できるカーオーディオとかでんもんかなー(って、出ても買えんケドね)。
ただ、これは夏場はちょっとためらわれる。夏の車内にこんな機械を置きっ放しにしたら、どうなるか? 想像がつく。
それなら釣りの時は持ち出して、イヤホンで音楽を聞きながらの釣り・・ジャマなだけか。
トランスミッターはやはりFMなので、音的にはイマイチ。
部屋で使う場合、タイイングする時のBGMをっていうのもある。ああ、でも外部スピーカーをまだ買っていないッス。
イヤホンで聞きながら? ああ、うっとおしい。もともとイヤホンとかあんまり好きじゃない(だとしたらこの手の製品を買うことと完璧に矛盾するか?)。
外部スピーカーはいずれ買わねばなるまい。でもCDを直接オーディオで鳴らすンと、何が違うのかと言うと、きっとほぼ違わない。それでもなんかハードディスクのデータなのだという先入観が新鮮なのだろう。
Norah Jones の「What Am I to You?」など聞きながらタイイングする。
画像データの方はというと、フライの画像とかを入れているが、例えばそれを釣りの時にフライの選択をする時に利用するとか・・・ありえんか。
フライパターンを表示してタイイングの時にお手本にしたりして(あ、表示する画像データも自分で巻いたフライだった)。

会社のWindowsのデータのバックアップも取ろうと思っていたのだが、一度フォーマットしなければならず・・使えんじゃんか。フラッシュメモリとかは初期化せんでもMacとのやり取りは出来るのに、がっかり。
フライのパターンを表示して、確認しながらタイイング(絶対せんなー)。
iPodにはほかにプレゼンテーションファイルを保存して、iPodでミニプレゼンが出来たりだとか、RSSファイルをダウンロードしてニュースを読んだりだとか、そんな機能もある。
Macと同期してスケジュールデータを持ち歩く事も出来るので、次の釣りの予定や約束を持ち歩くとか(携帯で十分か)。

どうもムリヤリフライフィッシングと結びつけようとしても限界があるようだ。
個人の工夫とアイディアが活用の秘訣だと、ぼんやりとわかった。
去年の釣果の数々を表示して、士気を高める(ちんまいのばっかりじゃー)。
iPodはそのずっしりとした重量、鏡面仕上げの裏側、そして大型ホイールと画面の顔と、シンプルでいてその存在感は圧倒的だ。
画面のクオリティは携帯と同等、でもそのうち抜かれるっていう感じだが、長く使って行きたい雰囲気はある。
きっとすぐに新型が出て、性能差が歴然としてくるのだろうけど、ひとつの道具を長く使い続けたいという点が、一番フライフィッシングと結びついているようだ。
来年は尺ヤマメの画像でも入れますか(その前に釣れますか!?)
ストラップとかはないのでよく落とす。ホイットレーのフライボックスよりもキズもぐれじゃ!