其の百  スタッキングしたくなるスタッカー(2)
山K氏のスタッカー様々。フライ歴に呼応している。
              (写真提供 山K氏)
さて、禁漁からひと月が過ぎて、そろそろバイスに向かおうかという気持ちも起こらないではない。
では何を巻こうか? で、単純に先週アップしたスタッカーの話に触発されてエルクヘアカディスとなる。
僕はエルクヘアカディスは、フライを始めてから結構経ってから巻き始めた。
最初のうちは視認性を気にしてブリーチのエルクばかりを使っていたが、じきにナチュラル一辺倒に変わった。ナチュラルの方が釣れそうな気がしたと言う、実に単純な理由だが。
それではとカディスを一本巻こうとするが、スタッカーのインナーチューブがない。
ど、どこへ行った?(・_・;)
友人の山K氏は僕と同じくR社のスタッカーを使っている。
彼のスタッカーはサイズの違う二つのチューブが両端についているタイプだ。
彼も片方のチューブをよくなくすらしいし、この製品の軽さがイマイチだと思っているようだ。

それでも山K氏も僕もこのスタッカーを使うのには、その作りや質感に長く使える質の良さを感じるからだろう。
真鍮のチューブも使い込んでイイ感じの色合いや風合いになってきている。
毛先が揃うことがスタッキングの喜び。
フライを巻くのが目的であるはずなのに、ともすればスタッキングが目的のような、そんな気分の時もある。
新しいエルクを買ったりだとか、久しぶりにカーフテールを使ってみようか、なんて思い立った時だとか。

そして、もっとシンプルにただスタッキングをしてみたくなったりだとか。
その時はやはりスタッカーが自分の手にどれほど馴染んでいるかが、ひとつのカギになる。
スタッカーで揃えるのはエルクだけではない。
長年R社のスタッカーを使い続けるのにはやはり確かな魅力があるからだろう。
シンプルなデザイン、使い込むほどに変わっていく素材の色合い、もう少し重ければ言うことはないが、このままでも機能的には全く問題ない。
その後、いろんなメーカーから様々な製品が発売されたがこれはと思わせるものはなく、もちろん新しく買い替える理由もないから、そのままR社のスタッカーを使い続けている。
どんな道具であれ使い過ぎて壊れるなんてことままずないだろうから、その気になれば一生使い続けることも無理な話ではない。
ある週末、釣具屋に寄った時に壁に掛かるひとつの商品が目に付いた。
C社のスタッカーだ。そういえばここのスタッカーもあったっけ。
で、買って帰った。実に呆気なく迷わず買った。こんなものなのかも知れない。

一見アルミのチューブ単体のように見えるこのスタッカーは真鍮にクロームメッキを施している。R社のものと比べるとスタッカー的にはいい「重さ」になっている。
継ぎ目と気付かない継ぎ目があり、インナーチューブの抜き差しも心地よい。
ちょっと巻きたくなったので、それでは。
これでもうスタッカーは一生買いません(-_^;)。