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最近テレビが面白くない。
ただつけているだけでとりたてて見る訳でもない。今ではだんだんNHKつけていることが多くなった。あとはApple TVのYouTubeを見たりとか。 僕は閉口してしまった。いくらキャストしても押し戻してくるこの向かい風と、あきらかに増水している川。 ベリー部の細いWFのラインがとても心細く感じた。 山肌や川原には雪はほとんど残っていなかった。かなり降ったのは間違いなかろうが、いったいどこへいったのか。
初陣じゃ。頼むぞ、syowmaよ。
ともあれ今年も川にやってきた。この日に備えて例によって車も点検に出し歯医者にも行き散髪もした。
花粉症はまだ爆発していないし、指のパックリ割れも薬でなんとか押さえている。 万全を期す、とまではいかないができることはしてきた。もちろんタイイングもしたし、ウエーダーの穴もばっちり補修してある。 ライズを待つのではなく、風の止み間にキャストしようと待っている。その間に水の冷たさが尋常ではないこともわかってきた。
たっぷりした流れには理由がある。
太い流れに立っているのはかなりしんどい。この水の多さはここ数日気温が上がり雨も降ったから、その雪解け水が川に入っているということか。辺りの雪が消えている。それが全部川に・・・。
唯一晴れているのが救いだった。水はどうにもならないが、風は止む時が来る。晴れ間が続いていれば虫も飛び出すかもしれない。 この川へ向かう途中、釣り人を見なかった。そんなに朝早く出てきた訳ではないが、この川は人気がなくなってきたのだろうか。 積雪や雪代を予想して釣りに来なかったのかも知れないが、僕は晴れさえすれば何かが起こると期待していた。
晴れているのになんだか追い詰められているような。
風の止み間をみながらキャスト。ドライとニンフを頻繁に交換。半年振りのビブラムソールでの川歩き。なんとも落ち着かない釣りだ。
緩い流れのはずの場所がかなり太い流れになっていた。ライズを期待できそうな場所もそういう雰囲気ではない。川通しに移動するのもひと苦労で、じわりと汗ばんできた。 ん? ひやりとした。そんなはずはないと思うのだが、冷たい。ウエーダーに水が入ったか? 補修も完璧にはできてなかったか。こんな冷たい水に入ってこられたらたまったものではない。これ以上入らなければいいが。 ふっと目の前を虫が横切った。ああ、飛び始めた。小さな綿毛と見まがうような虫。僕は足の冷たさを考えないようにして、この先にあるライズしそうなプールへ急いだ。
おおー、カゲロウもいるじゃないかー。
と思ったら翅を閉じたらナガレトビケラでしたσ(^_^;)
ここのところタイイングする時、Apple TVのYouTubeでクラシックを聴きながら巻いている。
テレビが面白くないからというところからえらく飛躍した感じだが、なんの音もなしに巻くのもなんだし、なんというかしっくりくるような気分になる。 だいたいクラシックを聴くのは胎教にもいいし家畜にだって聴かせたりするのだし、モーツァルトはIQを上げる効果もあるという話しも聞く。 そんなだから、タイイングする時にも聴けば、いいフライが巻けそうな気がする。今気に入っているのはショパンのノクターン オーパス 9-2 だ。
この山、この川、いつもの景色にいつもの釣果σ(^_^;)
ショパンを聴きながら巻いたフライを結んだ。
このプールはまだ増水で暴れるというほどにはなっていなかった。 頭の中でノクターンの旋律を辿りながらキャスト。 風が止んでいるのでいいぞ、と思っていたら思い掛けなくフライはプールの奥へと着水した。 なんだ、今のキャスティングは? と、突然プールの脇のアシの茂みからカモが数羽飛び立った。 「!」 ああ、このプールは終わった。一投しただけで。 そして僕は確信した。
対向車とすれ違ってすぐに僕はブレーキをかけた。対向車もだ。やはりW氏のクルマだった。
峠の反対側の川をやっていたらしい。こっちの方がマシだとW氏は言った。 うむむ、そうか。僕は次なるポイントへ向かった。 小さな沢と合流しているその小プールは毎回なんらかの反応がある。 着くとすぐにライズを見つけた。やはりか。パラシュートをキャスト。出ない。CDCダンをキャスト。出ない。フェザントテールをキャスト。出た! 空振り! うむむ〜。 それにしてもmaekawaロッドのsyowmaはどういうことだ。キャストの途中から僕ではない何者かがラインを更に運んでいる、とそういう感じがする。 今まで届かなかったところに楽にフライを落とすことができる。 足がじわりと冷たくなった。確信は現実へ。ウエーダーに水が入り始めた。 風は吹かなくなっていた。W氏以外の釣り人は見当たらず、どこへだって好きなところへ入渓できる。 ウエーダーの中とは逆に指の乾燥は加速し、粉末フロータントで追い討ちをかけたようで、カサカサのざらざらになった。 頭の中ではノクターンが流れ続けていた。太い流れをよたつきながら、僕はsyowmaのキャストに酔っていた。
リズミカルに歩くには、もうちょっと慣れが必要です。
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ロッドがラインを飛ばす。そのユーザー体験を。
それでも賑やかな彩りがそこに。
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ちなみにこれはワカサギではありません\(;゚∇゚)/
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