おかしいですね、こんなはずじゃなかったのに。
恒例のお盆のキャンプはじりじりと焼けつくような日差しから逃れようとするのが常で、よもや日が落ちてからの着るものの心配をする状況になろうとは。
大陸から乾燥した空気が入ってきているようです。この国独特の蒸し暑く寝苦しい夜はどこへ行ったのやら。ちょっといつもとは具合を異にする休暇となりそうです。
ほどほどの涼にひたひたの地面。
初日は良い感じの曇天でタープやテントの設営も滞りなく終わり、一番ゆったりと何も考えない時間が過ぎて行きます。
ん? なんかポツリポツリ来たようです。天気予報では次の日が雨のはずだったんですけどね。本降りになる前に荷物を全て車から降ろしましょう。ぼちぼち夕げの支度に取りかかる頃合いのようです。
今回はMossのCYCLOID(右端)を導入。
火を見ると落ち着くのは本能か。 夕食前のつまみ(?)。ホタテの貝柱のトマトソースかけ。うまうま。
夕方には日帰り(!)のメンバーも合流して、ようやくいつものペースになり始めました。
キャンプを取り巻く要素を3つ挙げるなら「食」「飮」「住」ってとこでしょうか?
やっぱりまずは「食」です。黒光りするスキレットが様々な食材で彩られ、加熱の音とただようにおいにじわっと生つばが湧いてきます。
そして当然お酒も進みます。ただ、この日はのどがカラカラっていう気温ではなかったのですが。
私はローストビーフに挑戦。
あたりも暗くなりキャンパーの少ないキャンプ場は地味に盛り上がる(?)
降り出した雨に気温も下がり、持ってきているものをありたけ着込んでの夜の宴です。でも8月でこの涼しさとは、やっぱり調子が狂いますね。
そりゃぁ山へ来たって暑い時は暑くて、別天地の避暑っていうことにはなかなかならないんだけど、心(と装備)の準備ってもんがありますからね。こうなるならこうななるって言ってくれなきゃぁ。
なんだか雨足も強くなって来たようです。
優しい明かりは夜になくてはならないもの。
でも蒸し蒸しして寝られないような夜よりはいいんじゃない? なんて考えたりもするのですが、やっぱりそうじゃないですね。この季節のキャンプは暑かろうが寝苦しかろうが、それでこそっていう思い入れ(思い込み?)があるのです。らしくないっていう感じですかね。
でもね、テントに入って寝袋にもぐり込んで目を閉じると、パチパチとフライシートを叩く雨音が妙に心地よい。もちろんそれは撤収時には快晴、っていうのが前提条件ですけどね。
深夜にはこんなお客様も。
つづく