トコロ狭しと言わんばかりの机上の混乱は発想という観点から見るとその素材で溢れている。
実に多岐に渡るマテリアルとタイイングツール群。それらの母体となるのがタイイングデスクだろう。
どんな毛ばりを巻くかでマテリアルの品揃えには偏りが出てくるけれど、ツールはそう変わるものではない。渓流をターゲットにした毛ばりなら、巻くのもドライ中心でっていうことになると、マテリアルもツールもみんなかなり似通ったものになろう事は想像がつく。
それでもきっと巻き手の数だけ毛ばりがあるように、タイイングデスクの様子も人それぞれに表情が違ってくる。
バイス越しに机を見る。むむむ・・。
使うほどに手に馴染むリーガルバイスを愛用するF氏であるが、今回画像を送ってもらって久しぶりに彼の部屋の様子をを見て、しかしおおかたの予想通りだったとしておこうか?
最初の画像を見ると左隅にツールをかためてレンゼッティのスタンドに立てているのがわかる。しかし、それが頻繁に使われている様子はない(?)
見慣れない将棋盤のような板の上にバイスが乗っているが、向きからすると彼は左利きか?(そうだったっけっかなぁ?)
ビートルパターンとF氏。
更に机の上を観察するととにかく袋が目立つ。ショップで購入した釣りの小物やらマテリアルやらをそのまま置いているのだ。場合によってはそのまま年を越すものもある。しかし、なんの心配もいらない。彼にしてみれば購入した時点で目的の八割は達成しているのだから・・。

F氏の机は「すっきり片づいている」なんていうのは似合わない。机の上の平面がたくさん見えていたら逆に何だか落ち着かなくて、すぐにでもその平面を埋めたくなってしまうのだろう。