其の二百十 水辺の近況 「ヤマメ調査隊出動 σ(^_^;)」 | ||||||||||||||||||||||||||||
某インターチェンジを降りたところにある弁当屋の天むすが食べたくなった。 どうせ食べるなら川べりで。川へ行くならヤマメが見たい。 よし、今日の行き先は決まった。うまくいけばペアリングも見れるかもしれない。 天気は上々、まだ晴れの日中は暑いくらいだけど、山へ行けばかなり秋の気配が感じられるんじゃあないだろうか。 最後の釣り以来、久々に高速に乗った。 |
||||||||||||||||||||||||||||
スマートフォンではありません。ヤマ探です(^0^) | ||||||||||||||||||||||||||||
毎年ヤマメのペアリングを観察している川に着いた。 必ずいる場所にヤマメはいなかった。と言うより増水気味でヤマメがぶるぶるして産卵床を掘ろうかっていう状況ではなかった。 少し場所を変えてみた。多少ゆるやかな流れに近づき、ヤマメ探知器、略してヤマ探(防水デジカメです(^_^;))を使って水中の様子を見てみた。 水中には流れ込んだ枯れ葉が流れにもまれて舞っていた。ヤマメの姿はどこにもない。 う〜む、外したかなあ。毎年今くらいの時期だと思ったが。ちょっと早かったか? |
||||||||||||||||||||||||||||
ちょっと増水気味の支流。ヤマメの姿は見えません。 | ||||||||||||||||||||||||||||
あちこち見て回ったがどこにもヤマメの姿は見えない。 ヤマ探のモニターに映るのは青い水中と底石と枯れ葉だけだ。 しかたない。まずは買っておいた天むすを食べることにした。 山はまだ紅葉にはちょっと早く、ちらほらと色づいている程度だ。しかし空気がひんやりしている。やっぱり確実に秋に向かっているのがわかる。 それにしてもヤマメの気配がない。今年は夏が異常に暑かったからその影響で産卵行動のタイミングにずれが生じたのだろうか。 |
||||||||||||||||||||||||||||
秋のカゲロウがちらほらと飛び始めた。 | ||||||||||||||||||||||||||||
エビがちょっと小さくなった? | 秋晴れ〜。食欲も出るよな〜。 | |||||||||||||||||||||||||||
禁漁期間のヤマメを初めて見たのはもう十年くらい前だったろうか。あてもなく出掛けて行った川の思わぬ場所で思わぬ大物を見て、それからオフシーズンのヤマメ探しが始まった。 場所はあちこち行ってみたが、案外苦労せずにヤマメの姿を見つけ出すことができた。 しかし、それが年を過ぎるごとにヤマメがいた場所でだんだん見れなくなっていった。それは時期がずれているのか、川の様子が変わってしまってそこでは産卵をしなくなったのか。 まるで釣りで初めて入った川で良い釣りをして、それが通うたびにだんだん釣れなくなっていくのと同じようにオフシーズンもヤマメは姿を現さなくなっていった。 |
||||||||||||||||||||||||||||
水面下は沈黙しています(^O^;) | この谷のどこかにヤマメはいるはず。 | |||||||||||||||||||||||||||
やはり気象条件や地形の変化で、産卵場所や時期はきっと毎年違うのだろう。 最初の頃簡単に見ることができていたのはたまたま運がよかったに過ぎないようだ。 不意に足下から影が走った。 ヤマメだ。行き場を失ってうろうろしている。 僕はヤマ探を水中に突っ込み、あてずっぽうでシャッターを押した。かろうじてヤマメの姿を一枚だけとらえることができた。 やっぱりいたんだなー。 |
||||||||||||||||||||||||||||
いた〜。なんとかヤマ探でキャッチ成功! | ||||||||||||||||||||||||||||
オフシーズンに見たヤマメの子供が成長し、次の年そのヤマメを釣る。そんなふうに考えるだけでもなんだかわくわくする。 実際来年釣るヤマメは放流されたものもあれば、年を越したもの、そして本当にオフに見たヤマメの子供だったりするかも知れない。 どんな巡り合わせで自分のフライに食いつくことになるのか、釣りをしているときにはそんな事を考える余裕はなくなりがちだ。 でも釣ったヤマメを前にして少しそんなことに思いを馳せてみたらまた違った楽しみが生まれるかもしれないなあ。 |
||||||||||||||||||||||||||||
もっとたくさんのヤマメたちが泳ぐ姿が見たいなあ。 | ||||||||||||||||||||||||||||