其の二百二十二  作る海フライの話
今週は釣りに行ってみようかと思っていたが、またまた寒波の襲来にくじけてしまった。
この記事を書いている日は市内は日中も雪が舞い、北部の積雪はついに2mの大台を越えた。
雪の多さもだがまずは目下の目標としてもうちょっといいサイズの魚を海で釣りたいなあと、ま、そんなことを考えている。
そして雪の降るこの日もまた一貫性のないフライを巻き始めた。
まずは重たいアイをつけた沈みやすいフライ。
タングステンのアイならスムーズな沈下が武器になる。
昼間に釣るのならやっぱり沈ませたほうが有利な気はする。
そして小さいほうが。一応そういうフライは何本か巻いてみたが、これは無難なフライという感じがする。
かたや前回から巻いているベイトフィッシュのパターンは、昼間っからこういうのには食いつきそうもないなあと思ってしまうのは確かだ。
前回小さめのベイトフィッシュを巻いては見たが、小さく巻くにも限度があり、やっぱりある程度のサイズでないと巻きにくい。
ただサイズを気にせず巻いたベイトフィッシュは巻いた時の満足度は高い。
こういうフライで釣れたら面白いと思うんだが。
出来映えも大事だが様々なマテリアルを使って作る工程が、作り終えた時点でかなり達成感を味合わせてくれるのだろう。
ヤマメを釣るフライのタイイングとはかなり趣の違うベイトフィッシュのタイイングは、どちらかと言うと巻くというより作るという感じだ。
一本にかかる時間もヤマメのフライの何倍もかかる。まあその分釣り場でなくすことは少ない。
そうやって巻いたフライだから無難パターンとは釣れた時のうれしさもまた違うんじゃないかと思ったりするのだが。
だんだん作るという要素が高くなっていく。
#6くらいのベイトフィッシュを作ると、それはフックサイズの大きさもあるがいかにも海の魚を釣るためのフライという気がする。
対する魚だけでなく荒れた海や岩礁など、フィールドそのものも手強い。
だからフライもそんな条件に対抗できるものじゃないといけないと、しっかりしたフックに頑丈にマテリアルを巻きとめる。
カゲロウのはかなさと対極のイメージが僕の海のフライの在り方になっている。
雪はやんだようだ。
さてもう一本、作る、かな。
これを食いちぎるくらいのヤツが釣れんかねσ(^_^;)