其の二百三十  テレボックス 三様
とうとう今シーズンも残すところあとひと月を切った。
この辺りは9月1日から禁漁だから8月になると気持ちが急いてくる。雨を絡めた釣行が続き、なかなかの魚とも接近できているのが、前回までの釣りだった。
問題は残り何回行けるか、どこでどんな釣りをするかだ。
とにかくまずフライがいるのだが、大丈夫か? 
夏は持っていくフライボックスを減らす。軽くしたいのもあるが、そう取っ換え引っ換えフライ総動員とはあまりならないからだ。
これはフライパッチなので、スカスカでいいのです。
こちらC社のフライボックス。やはり弾不足。
テレストリアルのボックスは半分埋まっていたら上出来だろう。
それにアントやビートルは何回も使ってくたびれたフライでも、結構繰り返し使っている。くたびれた方が釣れそうな気もするし。
夏のフライボックスは小さなものを用意している。春先のメイフライパターンを入れるやつの半分くらいの大きさだ。それでも半分くらいしか埋まらないのだから、実際に現場で使う本数にしたらかなり少なくて済んでいそうだ。
クモの巣とかでロストしなかったら一本のフライで通すこともできるかもしれない。
それでもフライパターンで明らかに反応が変わった、という場面もあるにはあった。
そういう意味で違うパターンを3種類用意するとして、ひとパターン3本巻くなら全部で9本が入るボックスならいい、ということになる。
それじゃああんまりだし、古いフライも引っ張り出せば、小さいボックスの半分は埋まるくらいにはなるのだ。
さて、半分埋まったフライボックスを3つ、ベストのポケットに詰め込んで、次はどこの川へ行こうか。
ワーム類は威力は認めるがコレ一本で通せと言われたら・・・。
テレストリアルはたいていそうだが、釣行前夜のタイイングが常だ。補充してはロストする、その繰り返し。
埋まらないボックスのフォームはこれまた常に歯抜け状態が続く。

解禁から使うフライボックスはそれなりには埋まっている。前夜に取り急ぎ巻く事態もそんなにはない。
逆にテレストリアルのボックスがびっしり埋まっていたら、これは自分的には異様な光景、と見えるかもしれない。