其ノ二百三十一  デジカメ水没 顛末記
釣りの途中で防水でないデジカメを水の中に落としてしまった。
約0.5秒で拾い上げたのだが、その直後は全く起動しなかった。
やっちまったー、という思いが頭を占有し、しばらくは釣りに専念できなかった。
これだけダイレクトにカメラを水に落としたのは、初めてではないがずいぶんと久しぶりだった。
落とした理由はなんとなく思い当たることがあった。

去年、防水のデジカメを買った。このカメラもひともんちゃくあった。
起動したー。めでたしめでたし(*^^*)
痛々しい外装ですが、浸水と塗装の剥がれは無関係です。
防水デジカメは遠慮がない。濡れた手で触ろうが、水面ぎりぎりで構えようが、ちょっと手が滑って落とそうが、大事には至らない。
その感覚が身に染みついてしまっていたのかも知れない。GRを取り出す時に以前のようなカメラを扱う慎重さがなくなっていた。僕はそれが落下の原因なのではないかと思った。
その論法からいくと、遠慮のない防水防塵対衝撃のデジカメとそうでないデジカメを両方持っていくのには、少なからずリスクを伴うということになる。
もちろん自分が気をつければそれで済むのだが、なかなか釣りの間中、全域で注意力を持続するというのは難しい。
携帯を水に落として、乾かしたらちゃんと動いた、という話しはよく聞く。
GRも水没後、電池室のふたをあけたままエアコンの送風口近くに置いておいた。
その結果、GRはいちおう元の通りに動くようになった。

GR DIGITAL ll を買って四年が経つ。四年経っても機能的に褪せないデジカメも貴重かも知れない。
せっかく復活したんだから、慎重に使っていかなきゃあなあ。
やっぱり防水が安心なのは確かだな。
防水のデジカメが内部に浸水。
あってはならないトラブルに見舞われたのは去年の秋だった。
端子蓋に異物が噛み込んでいて浸水。メーカーに修理を出した回答。結果なんとか一年間動き続けてはいる。
だが浸水したカメラなのだから、いつ動作不能になるかわからない。それで、もうひとつRicohのGRを釣りに持って行っていた。
防水の方が動くんならそっちだけで撮ってればいいものを、せっかくもうひとつのカメラも持ってきているのだからと、一回の釣りで何回かはGRで撮っていた。