其ノ二百三十三  物事の変わり、流れゆく
ニコンがミラーレスを出し、auからiPhoneが出ル。
でもこれはどちらかと言えば順当な流れでしょう。
同じところにずっと留まることの退屈さを僕はよく知っている。

iOSも2年使うとちょっと飽きる。CMで見たWindows phoneのタイルインターフェイスや軽快な動作が僕の目には新鮮に映った。
そういやちょっと前までやっていた瑛太の出る某自動車メーカーの企業CMは感じが良かった。
何にしても少しづつ変わってきていると、最近そう感じる。
今年もなにやらごそごそと買っております。
メモアプリも使ったのは最初だけで、いつの間にかロディアやモレスキンに戻っていた。
こんな原点回帰のような変化も、それはそれでいつかまた飽きてくるのかも知れない。結局そんな変化を繰り返し続けてきてこれからも繰り返し続けていくのだろう。
人は何事にも飽きる動物だから、同じところにずっと留まっている退屈さは我慢できない。でも飽きない工夫くらいはできる。いろんな角度から刺激を与えたり、時間を空けてみたり。
思えば釣りも一年中できたら飽きるのかも知れない。禁漁があるからこそ次の解禁を待ち望み、また釣りに通う日々が新鮮に感じる。
来年の釣りを楽しくするための禁漁。これはこれで楽しまなければ。
変わっていくというよりベーシックに戻るという感じだが、この先また新しいものに目が行くこともあるかもしれない。

あれこれ文章の案を練る時、以前はアウトライナーのソフトを使っていた。
今はもっぱらノートに万年筆でせっせと書いている。書く方が思考に幅が出るようなそんな気がする。
そういえば釣り雑誌を電子で買ったがそれも1度きり。紙の雑誌と同じ値段でも同じユーザー体験は得られないと感じた。
きっとデジタルでは再現出来ない感覚もあります。
今年、渓流のシーズン中にグラファイトロッドを使った。一度だけ。
もはやこの先、海以外ではグラファイトロッドを使うことはないんじゃないだろうか? その件に関してはまた別の機会に。
フライはどうだろう。以前は本を見ながら凝りに凝った(の割に不細工な)フライを巻いていた。ただ机上のフライと川に立った時とでは、使う側の感覚に温度差がある。
そして何年かを経て淘汰された結果、シンプル・スタンダードで埋まった今の僕のフライボックスがある、とそう思っている。決してタイイングがだるいので楽に巻けるフライばかりを巻いているのではない、決して(たぶん)。
リールもそうだ。最新のラージアーバーを買ったこともあるが、巡り巡ってクラシックないかにもフライリール、というリールに落ち着いている。