其ノ二百三十七  釣りと電話の交差
いつも行く釣り具屋が某ローカルTV番組で出たと、一週間たってから知った。
ついでがあったのでHDに録画したその番組をDVDに焼こうと思ったが、これがすんなり行かない。
DVD+RWはダメでDVD-RWなら使える? う〜む、なにが違うのか? まあ仕方ないから買いに行くか。
そういやApple TVを買って一年近く経ってようやく初めてiTunesで映画をレンタルした。
自分も取り残され始めたなあと、なんだかそんな気がしてきた。
そしてそれとは別にちょっと気になることも出てきた。
iPhone4S。一応WiMAXはまだ解約してませんσ(^_^;)
スマートフォンの登場で情報入手の形態も大きく様変わりした感がある。
twitterやfacebookで収集した釣りの情報で釣行先を決めたり釣果が左右されたり。あるかもしれない。
更には当日釣行先で最新情報を得られる(山奥の道の通行止め情報とかも)のなら、それはかなりの強みになりそうだ。
でもそれは考えてみればいくらかは昔からある形態とも言える。釣りにおけるSNSの役割は昔は釣り具屋(今もか)が受け持っていたことなのだ。集まる情報の鮮度や精度・スピードという点では一長一短はありそうだが。

この前、十数年続けていたdocomoとの契約を切り、MNPで僕にとって初のSoftBank端末を持つことにした。
twitterもfacebookも・・釣り具屋の情報を手の中に持つということになる、とこれまたそうウマイ具合にはいかない。
電波の届くところなら問題ないが、docomoに比べて明らかに不利なSoftBankで、どれだけの影響があるのだろうか。
機能は前進、通信エリアは後退。悩ましいところではあるが。
しかし考えてみれば、じゃあ携帯電話のない時代はどうだったんだ、ということになる。
最初の釣り情報の件で言えば、釣り具屋の役割がもっと確固たるものだったのかもしれないし、仲間同士の情報交換も電話や会って話したりで今よりもっと密に行われていたのかもしれない。
危機管理にしても、釣りの行き先を家族に伝えていたりfirst-aid kit を常に携帯したり。まあそれは今でもやるべきことではあるが。
そう考えると通信エリアの広さが釣りに及ぼす影響はそんなにはないのかも知れない。携帯電話を持っていない頃のことを思い出し、その時と同じように釣りを楽しめばいいだけだ。

惜しむらくは一度広いエリアの利便性を知ってしまっているので、そこからの後退が心情的に抵抗がありそうだ。
来年の釣りシーズンにいつも通る県境の道路沿いのdocomoの基地局のアンテナを見る度に、ちょっとうらやむ気持ちが沸いてくるのは避けられそうもない。
もとからそんなに情報をもとに釣りをしていた訳ではないが、そうは言っても釣行先での繋がる・繋がらないは重要だ。
もしもの時の緊急連絡ということもある。
確かにdocomoだって奥の川に行けば圏外になる。それでもちょっと戻ればすぐ繋がる、ということがあるだけでも安心感がずいぶんと違ってくる。
そのあたり、今まで繋がるのが当たり前だった場所で繋がらなくなるのだから、今まで以上に危機管理を意識しなければ。