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魚を釣ったら写真を撮るために石で囲いを作る。ネットの中で撮ってもいいのだが、たまには川の水辺そのままを背景に一枚パシャリってのもいい。
しっかり囲いを作ってネットから釣ったアマゴを移し、カメラを取り出していると、わずかに石積みの低いところからアマゴはひょいっと流れに逃げてしまった。
水の上でもアマゴはちゃんと周りが見えているんだなぁ・・・。さすが魚眼(と、何を関心してるンだか)。
一旦車まで戻ろうと道路に上がり、途中紫陽花を撮っていたら車を停めているあたりから話声が聞こえてきた。
なんのことはない、いつもの釣り仲間だった。梅雨の合間の雨上がりにどこの川へ行こうか? で、ここ? 考える事は同じだなー、実際。 |
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水路の先には魚の溢れるパラダイスが・・
(そんなのナイナイ) |
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ありったけの水蒸気と雲が谷あいを埋め尽くしていた。 |
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山紫陽花もひかえめに咲いてます。 |
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雨が続いてしばらく釣りをお休みしていた。ちょっと間があくとなんだか腰が重くなる。天気が悪ければなおさらだが、それでも日曜日に降水確率が低いなら出掛けてみるかっていう気にはなる。
が、やはりというか足取りが重い。逆にばったり会った釣り仲間とはひとしきり話をした。その時は釣りよりもぺちゃくちゃ話す方が大事に思えた。
その後私は別の川へ移動したが、その頃から雨のやみ間が短くなってきた。それでもカッパは着ずに川へ降りた。もうカッパ着るくらいなら帰ろうと思い始めていたし。 |
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ゴギ様もお付き合いで食いついてくださりました。 |
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空は分厚い雲に覆われ、霧も降りてきている。なにしろ梅雨前線は真上にあるのだ。時折ばちばち大粒の雨が落ちてくる。
不意にフライが消えた。考え事をしてたら魚が出る。と、すぐバレた。
呆気ない。フライの針先が折れてやしないかと指先に突き刺してみる。イテッ!(当たり前か)。
天気がはっきりしないのもあるが、どうもリズムに乗り切れない。暑くないのはいいんだけど、どうにもテンションが上がらなかった。また少し雨足が強くなってきた。 |
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釣りはドピーカンよりも曇天やぱらぱら雨が降る位の方が、少なくとも今の季節では良いのはわかっている。
ただどうにもこのところ、山へ出掛ける目的は釣りだけではなくなってきていて、それがこの日の天気に邪魔されている感じでオモシロクナイ。
いっその事スッパリ諦めがつくくらいに雨が降ってくれりゃいいのに。そしたらとっとと帰ってビール飲むのにな。
また魚がフライを追ってきた。それを狙い撃つように大粒の雨が落ち、魚は姿を隠してしまった。ありゃりゃ。 |
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雨に煙る渓。湿気がすごくてナンかお風呂に入りたくなってきました。 |
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斜めの平らな石は見事に滑る。それで過去に何度もイタイ思いをしていた。
巨木の根元のえぐれと流れ出しの小プールで形成されているポイントが目の前にある。巨木のすぐ上流へキャスト。昼を回っていてその流れは逆光気味でフライが見えなくなっていた。
見えなきゃ釣りにならんだろ。ピックアップするとぶるぶると手応えが伝ってきた。ナンだ!?、やったっ! とすぐバレた。
なんだよもう、針先が削れてるのか?
指先に突き刺してみた。イテッ!
(・・・学習能力なし) |
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逞しい野生の背中。 |
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今度は巨木のえぐれに直接ぶち込んだ。また逆光で見えない(・・学習能力なし)。しょうがないからまたピックアップ。するとまたぶるぶるする!!
今度こそはとラインをたくる。しかし慌ててラインをうまく握れない。ヤバイ、バレる。ラインを緩めないよう後ずさりした。そしてラインを掴む。
後ずさりの次の一歩、接地感がない。
( ! 斜めの平らな石っ!?)
降ったりやんだりの雨で、カッパを嫌って着ていなかった私はかなり濡れていた。ベストって濡れるとこんなにも重い。
軽快さも気持ちよさも損なわれたこの日の天気でもナニカを期待して出掛けてきたが、ホンの少し現実にソッポを向かれた。
私は巨木ポイントに半分沈していた。でももとから雨で濡れていたからあんまり気にならない。ただ条件反射でロッドは高く保持していた。
その先ではまだアマゴがぶるぶるしていた。 |
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土砂降りになりました。沈するよりも濡れちゃう。とっとと帰ろーっ。 |
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