|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
朝食を少なめにしていたので腹が減ってきたのと、暑さで食欲が湧かないのとのつば迫り合いが続いている。
なんか、イキナリ夏だなー。梅雨明けは発表されたが、その前から十分暑い。
水は・・いい。さすがこの前までこれまた極端に降り続いていただけのことはある。ただだからと言ってボッコンボッコン魚が出ると言う訳には行かなかった。
さて、山がこんなじゃ街は灼熱ですね。いや、街には冷房っていう最終兵器がありましたな。なんの山でだってクルマん中入りゃエアコンがんがんでって・・・、 そういうンでもないか。 |
|
|
|
|
|
|
水辺のオープンカフェにようこそいらっしゃいました。 |
|
|
|
|
|
|
|
今日は一年ぶりに温泉を予定している。天気予報でも晴れとは出ていないが、雨は降らないとなっていた。すなわち暑くなるということだ。
イイ釣りをしてイイ汗かいて、温泉につかる、というのが今日のプランだ。
うーむ、イチバン最初が難しそう。
水量はいいのにどうにも魚が出てこない。びんびんのクモの巣からして先行者はいないようだし。しかしここのクモの巣はすごい。私は間違えてクモの巣を取らずにティペットを取り除こうとしていた。それくらい太くて強い。 |
|
|
|
|
|
|
|
まだ昼前の温泉はがら空き。
そうそう、私、クルマかえました。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
朝の水蒸気たっぷりの渓。 |
|
イロンナ意味で、儚さの象徴。 |
|
|
|
酸欠になりそうなのでちょっと木陰でひと休み。お茶を飲む。
この渓には堰堤や小型のテトラポットを敷いたところが多い。それでいて、あんまり殺伐とした雰囲気はなく、不思議と風景に溶け込んでいる感じだ。
テトラポットのすき間には土砂が堆積し、その間から雑草が生えている。堰堤は一部崩れているし脇の護岸のブロックも同様で、でもその下には良い感じの水中のえぐれが見える。
自然河川にもいろいろと手を加えられていることが多いが、決定的に流れを絶つようなものではない、年月を経てしっくり馴染んでくるものもある。 |
|
|
|
景勝地なら堰堤だのテトラだのがあったら興ざめに違いない。手付かずの自然の景観をすぐ横の遊歩道から見るにしても、自分の立っている足下は見えないからいいのだろう。
しかし、釣りとなると話は変わってくる。むしろ朽ちた堰堤とかは釣りの条件として決して違和感のあるものではなくて、絶好ポイントとして大歓迎なのだ。
自然河川に手を加える事にもいろいろな事情や意味があるのだろうけど、適度に朽ちて苔むした人工物を、釣り場的に美しいとさえ思えてしまう私って、変? |
|
|
|
|
|
|
|
暑くて釣れない時には水に浸かってイトを直す。 |
|
|
|
その朽ちた堰堤のコンクリートのえぐれの中。私がゴギならここに住む。
一投目、でかいのが飛びついた。「!」 合わすと同時にバレて、その魚は下流へ突っ走っていった。むむむー・・。仕方ない、それでももう一度は投げてみる。また出た! さっきよりでかい。
「!」 またバレた。そいつは堰堤のえぐれの中に潜り込んで行った。
(なんだかなー、もう) 暑さとクモの巣の来襲で集中力がなくなっていた。まあこういう事もある。もう一度投げて、ここは諦める事にした。こういう時のもう一投って、ひょっとしたら・・って思っているのだろうか?
そう、思っている。 お馬鹿な釣り師の、でも今回のひょっとしたらは・・・ひょっとした。 |
|
|
|
果たして三回目のこの魚は二回目と同じヤツだろうか?
茶色の背中が水面を割ってフライを消した。でももうキャッチ出来ると思っていなかった。
今この手に伝わる重量感もすぐに途絶える。よしんばこのあとロクな釣りが出来なかったとしても、釣りを終えての温泉や昼ご飯が暑い街の日常からの脱出を試みたささやかな抗いでしかないとしても、私は満足する。
なんて思いながら、またしてもえぐれの中に潜りこもうとしている魚の命は、間違いなくロッドを伝って私の中に入ってきた。 |
|
|
|
|
|
|
|
高原のエスケープランド。時間が止まっているようでした。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|