F.F.雑感
其ノ六百六十六  キビレとポルチーニ
歴代最速の梅雨明けが発表される少し前、結構な雨が降ったその翌日に有休を取りフラットに向かった。
16時干潮の大潮で、これも前々回と同じ条件だった。前々回は下げ上げともに活性が高かったからそれをもう一度と当然のように期待している。
しかし下げで反応がない。流心の濁りが前々回と違うからそれが影響しているのだろうか。
暑さは川筋の微風で紛れるが、刻々と時間は過ぎ干潮が近づいてきた。こうなると焦ってくる。
どれだけ連続でバイトしてきたのか? 大潮の時合、かなりの高活性だ。その連続のアタリもさすがに途切れてしまった。今のところ4キャッチ5バラし。バラしが一つ多い。せめてキャッチをバラしと同じかそれ以上にしたい。
潮はようやく海からの満ち上げの勢いが勝り出して、下流から上流へ流れ始めた。今までと逆に上流にキャストしてのスィングをさせると、またククッときた。ククッ、ククッ、合わす! 掛かった。浅いところまで寄せて、これでバラしと同じ数になったとホッとした。それにしても10バイト、そこまでいかなかった甘噛みも入れたらかなりの数だった。
水辺にいたから終始暑さはつらくなかった。いつの間にか日がだいぶ傾いていて、キビレの魚体が斜光に反射していた。

最速の梅雨明けの発表があったあとの週末、釣友のTさんがヤマドリタケモドキ、いわゆるポルチーニ茸を採ったとの連絡を受けた。ポルチーニはいつか食べてみたいキノコだったので、僕は急にソワソワし出した。Tさんの投稿だとかなりうまいキノコのようで、すでに僕の頭の中はポルチーニでいっぱいになっていた。
イエローグラスでキビレ、今回も達成(*^^*)
ようやく夏のフラットらしい天気でした。
Tさんがポルチーニを収穫した翌週、行ってみようとTさんからお誘いを頂いた。僕は二つ返事で了解し、日中の暑さを鑑みて早朝から昼前の活動にすることにした。
6時にTさんを迎えに行き、まだ気温の低い(それでも24度)うちにTさんが収穫した場所に着いた。
新たな菌が出ているのではないかという読みだったが、ポルチーニは見当たらない。自然が相手、なかなか思い通りには行かない。
移動して二箇所目、Tさんが小さなポルチーニを見つけた。
(なんとかいけそうだ)僕は流心あたりは濁りがあるのを見つつ、砂地の水際は澄んでいるから安心した。
下げの潮流で釣っておきたい。僕は濁りの流心から岸際にスィングするようにキャストした。
前々回のフラットで釣れたタイミングを今回も狙う。市内河川の下げのスィング、濁りがある時は魚が岸際に身を潜めているのは過去の釣行で経験がある。
キャストしてラインのたるみをとる。微かに手応えが伝わってくるが、それは小さなゴミのようだ。
これがなかったら、完全ボウズでした(^^;)
高原でもやっぱり日なたは暑いな〜(^^;)




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干潮になった。でも川の流れが勝り下げの流れの勢いはまだある。僕は砂地の岸際の少し流心寄りからスィングさせるのを繰り返し、アタリを待った。
するとコソコソっと僅かな感触が伝わってきた。ようやくアタリだ。少し待つと途切れた。甘噛みのみか。それでもこれはチヌかキビレの遡上が始まった合図だ。
繰り返し流しているとまたコソコソっ、コソコソっ、どこで合わす? コソコソっ、合わしたっ!
ブルブルっとロッドに魚信! 掛かった!
暑さに負けず、カキツバタがあちこちに。
今年もカニさんの厳しい検品が・・(^o^;)
ササユリがひっそり咲いてました。 
それから3箇所を巡ったが、ポルチーニはなく、食べられないキノコを見かけただけだった。
夏のキノコは秋みたいに数種類が出て何かを収穫できるのとは違い外すと全く収穫なしとなる。
休憩で立ち寄ったキャンプ場は涼やかな風が吹き抜け、猛暑日になっている町とは別世界だ。最後に寄った高原もキノコはなく時間と共に気温はだいぶ上がってきた。
唯一のポルチーニ、Tさんに譲ってもらったので帰って頂こう。
僕たちは夏の日差しが容赦無く降り注ぐ高原を後にした。
       
中型だったが綺麗なキビレが釣れた。時合を逃さないように手早く写真を撮りリリース。
数投でまたきた。今度も同じようなサイズだったので寄せてすぐに放した。
立ち位置を少し下流に変えてキャスト。スィング途中でググッときた。合わすと走り出し、これはいいサイズだと思ったらバレた。
次のキャストでまたきたが、これは小さい。放してすぐキャスト。またきた。連続だ。これも中型。
そのすぐ後またきたがバレた。良さそうなやつはバレる。
体高のあるキビレ。これがキビレのプロポーション(>▽<;)