なんでだか、リオのカーニバルを連想してしまいます。
F.M.氏はフライロッドを握らない月はない。
広島・島根県エリアは禁漁になってしまったが、彼には海がある。瀬戸内の島々をかっ歩する彼は、今日はこの入り江、明日はあそこの港でと、フライロッドを降り歩く。
バイスのダストパックにマテリアルの屑がたまるのは、明らかにフレッシュウォーターフライよりもソルトウォーターフライの方が多い。
ということは、渓流が禁漁になったこの時期、彼のダストパックは頻繁に屑捨てを繰り返す事になるということだ。
F.M.氏の机の上は ”瓶”が目立つ。
フライフィッシングの法則に、”タイイングモチベーションの低下”というのがある(と、勝手に作ったのだが)。あれほどこの釣りを始めた時は心ときめいてバイスに向かっていたのに、何年か経つとすっかり遠のいて、肝心の釣りではかなり前に巻いたフライで使えそうなヤツを選んで使う事になる。
ホコリは積もる一方、買いためたマテリアルも使うのは決まってきてしまって、その割に場所だけ取っているタイイングに関する品々に「一体なんなんだ」と訳のわからん叱咤を浴びせたりすることもあるのだが、きっとF.M.氏にはそんなことはないのだろう。
F.M.氏所有のロッド。ありますねぇ。
F.M.氏の机を見てみると、なにやらやっぱりこまごまとモノが多いがそれでもなんとなくコンパクトに収まっている感じがする。
こうやって見ると机はやっぱり木ですね。木のぬくもりと言うか質感がタイイングに良く似合っている。あれこれ散らかっていても妙に絵になるし、散らかりが空間の一部として成立している。気持ちの良い散らかりがここにもある。

F.M.氏のフライボックスの中身は回転が早いはずだ。私のなぞ何年も前に巻いたフライがずっと根が生えたみたいにフォームに刺さったままになっているが、彼のフライボックスには無駄なフライは入っていなさそうだ。
きっと今夜も彼の机では明日使える(トリビア?)フライばかりが巻かれる事だろう。