その14  水辺の近況 「○河内周辺編」
有給で休みの平日。ふと思い立って高速に乗った。今週はかなり雪が降ったから雪の写真でも撮ろうというつもりで出掛けたのだが、いつものインターチェンジを降りてみると、スカッと晴れて山の雪も刻一刻と溶けている(かどうかはわからない)。
というわけで北へ車を走らせる事になるのだが、道路には雪は残っていないが路肩はたっぷりある。ガードレールが埋もれている所もあるので、峠まで上がるのはやめて途中の国道沿いの川でも見てみることにした。

河原にはしっかり雪が積もっているが山の斜面はそうでもなかった。やはり早々に枝に乗っかった雪は溶けて木の下に落ちてしまったようだ。しかし、川辺の景色だけを見ると文句無く真冬だし、来年はいい釣りになるのかなぁ・・などと気の早い想像にしばしふける。
○ヶ谷俯瞰。平地の雪は残っている。
昼を過ぎるとさらにぽかぽか陽気になってきて、木に積もった雪は次々と音を立てて落ちる。気温も上がり解けた雪が日光で蒸発してあちこちで湯気も立つ。これから冬本番のはずなのに、なんだか春に向かっているような錯覚を起こしそうだ。
まあ、「冬来りなば春遠からじ」ということか?

川の様子はこんな感じだが、せっかくだから魚の姿が見たくなった。産卵シーズンが過ぎるとどこらにいるんだろう?
こぼれる日差しと沸き立つ湯気。
おっとっと、この巨大な魚影は? ライズもしてました。○マゴかそれとも○ヤか?
まあ結局アマゴの姿は見れなかったけど釣り人受け入れ前の休息中の川の雰囲気は見てとれた。入渓者が殺到して魚がいなくなった川を痛々しく思うのは釣り人の視点な訳だが、逆に秋から冬にかけての川は釣り人の心模様を映し出すこともなく穏やかな流れをたたえている(とこれも釣り人の視点)。
しかし、川の生き死にと言う訳ではないが、魚が元気よく泳いでいる川は生き生きしているように思えるし、魚の気配が感じられない川はその逆に生気を感じられない。
やっぱり生命のみなぎるたくましい川であって欲しいよなぁ。
午後の斜光の帯がのびる。