その4 オフシーズンのタイイングこそF.F.の醍醐味(?)
     「新しいツールを使う楽しみ」編
タイイングツールは今まで全く無かったものが新製品としてどーんと出るって言うことはちょっと無さげな感じだし、しっかりしたものを揃えていれば「あれがないと不便」っていう状況は起こりそうもない。
でも少しずつ改善と熟成を重ねて来つつあるツールは質感や使用感、機能的に優れているのは間違いなかろうし、買ってみようか?って思わせるものも店頭に並ぶ事がある。
更にはマンネリになりつつあるタイイングの意欲を高める効果も期待でき、たまに新製品のツールを買ったりする。
今回C&F社のエクステンドボディ・ツイスターを購入して、めったに巻かないエクステンドボディパターンを巻いてみたのでこのツールのレポートをしてみた。
結局かっちょええから買ったんだけどね(笑)。
●エクステンドボディの作成手順(説明書どおり)。
2. 3.
1.
1.タイインツイスターは最初は手に持って使う。ツイスターのニードルに直接ダビング材をよ  りつけていく(スレッドを使わない)。
2.さらにテンションをかけてぴっちりとダビングしていく。
3.根元から先端、また根元へと一往復させてダビングは完了。
5. 6.
4.
4.タイイダビングし終わったニードルごと付属の接着剤にどぶ漬する。
5.余分の接着剤をふき取るとすぐ乾くのでニードルをホルダーに通しバイスにセットする(ただしホルダーの厚みを挟めないバイスがあるので注意)。
6.テールの取り付け。ここではテールをボディ材の上に乗せて巻き止める。
7.
8.
7.テールを固定してスレッドを止めたらツイスターからボディを爪でこそぎとるように抜く。
8.あとはフックに取り付けて通常のタイイングを行う。
モンカゲロウのパターンのつもりで巻いてみた。フックサイズに対してドレッシングが大きすぎたけど、エクステンド部は質感は通常のダビングボディとなんら変わる所はなく、この部位も特別重くは無いから水面でのバランスも良好。
いくつか出回っているエクステンドボディ材や作成ツールの中でもこのツイスターはかなりいい出来だと思う。
明日釣りに行こうかって言う時にはまずこんなフライは巻かない。このツールの出番も期間限定ではあるかもしれない。
巻いても使った事ないシリーズその2になりませんように(笑)。
このエクステンドボディ・ツイスターを使わなくても手持ちのニードルでこのボディを作る事は可能だろう。しかし、エクステンドボディ作成に特化したツールという位置づけは購入意欲をそそった。このメーカーのタイイングツールシリーズは質感が高く、多少値は張るがそれだけの価値はあると思う。知人でフルセット購入した人もいる。
メーカーも新しいタイイングツールを発売するのならオフシーズンにすべきだろう。それはすなわちタイイングの幅の広がっている時期と言う事で、ちょっと冒険気味の製品企画だって受け止める度量が買い手側に十分あるはず。