F.F.雑感
其ノ六百八十八  暗闇からの手応え
昼飯の場所に、今回は猫がいた。ああ、でも猫用のご飯を持ってきていない。
まだ九時過ぎ、昼頃でないと姿を現さないと思っていた。

暗闇からメバルを釣り上げた後、明るくなってからは小さいのが一匹釣れただけ。朝まづめは不思議と連続で良型は掛からない。
朝まづめというかほぼ夜釣りのような暗さでの一匹だった。
八時には納竿した。車まで戻り防波堤を見ると隣の釣り人は僕のやっていた辺りに移動していた。
横の人は僕がいる場所の右側、外灯の光がギリギリ届くあたりにいて、すでに釣りを始めているのが薄っすら見える。僕があと5分来るのが遅かったら、彼の方が先に来て外灯の場所を取られていただろう。
こればっかりは早く来た順だが、家からほぼ1時間のこの島の港、朝まづめの釣りの釣果を左右する場所取りは、朝何時に起きて出発するかで決まるようなものだ。
過去にこの場所を狙って暗いうちから車を走らせ、着いたら釣り人が居たということが二回あった。おととし朝まづめ狙いを最初にやり始めた場所だし、その時は三回連続ここに来ていい型を釣った。前回の初釣りは別の港だったが、実績があるからやっぱりこの場所に足が向く。
新たに巻いてきた光るフライ(^0^;)。
今回も明るくなり始めると、あっという間に・・。
着水し引っ掛からないようにすぐにリトリーブ。3回手繰った時にガツンっと引き込まれた。
(やっぱりこのポイントにいた。そして光るフライを見つけてくれた!) 僕はラインをさらに手繰るがロッドが大きく曲がる。寄ってきているのかわからないが、それでも手繰る。
やり取りの相手は暗闇の海で、どうなっているのか見えない。すると海面でしぶきが見えた。魚体が上がってきたんだ。
僕はさらにあらがい抵抗する暗闇を凝視した。
荷物をおろした時、車がやってきた。(釣り人だ)これはちょっと微妙だ。
当然先に来ていた僕は先に防波堤に向かう。目的の外灯のある場所は空いている。
僕がそこへ上がり荷物を置くと、後から来た人がもうやってきて、僕より右側の少し離れたところに荷物を置いた。
車で着いてから釣り場へ向かうまで、大抵は支度に割と時間がかかるものだが、この人は早い。
というか僕が陣取った場所でやりたかったんだろう、きっと。
手ぶらの僕にご立腹の猫さん(>_<;)
海がまだ真っ暗。感覚的には夜釣りそのもの(>▽<;)
まだ暗い。前回初釣りでもそうだったが、明るくなるまで待ちきれない。
それに今回は以前から使っているケイムラのファイバーのウィングに加えて、新たに蓄光素材のスレッドをボディに巻いたフライを用意した。
前回は投げやすいところに投げて引っ張っていると、メバルがいきなりきた。ケイムラの淡い光をメバルが見つけたに違いない食いつき方だった。
蓄光スレッドでアピール度を増したフライを早く試したかった。
鳥取ゴールド、ゆで卵ワンタン入り(^O^)
蓄光スレッドと、それで巻いたボディが発光している。 
蓄光素材なのでUVライトで照らすといいのだが持っていないので、白色LEDのヘッドライトで照らす。UVライトほどではないがLEDでも多少は蓄光する。暗くてトラブルが起きやすいので、安全を考慮し正面の投げやすいところに投げてみた。外灯が海面を照らすど真ん中。10ほどカウントしてリトリーブ。・・・来ない。右隣の釣り人に少し近寄ったあたりに投げ直してリトリーブ。来ない。
前回の初釣りの経験から、薄っすら光るフライを魚の方が見つけてくれるという目論見だが、そう簡単にはいかないか。
もう居ても立ってもいられなくなった。この場所の外灯の照らす左側の範囲が切れるギリギリにテトラポットが積んである。それが途切れるきわ、岩が沈んでいる辺り。もう少し明るくなってからその本命ポイントを攻めようと思ったが、待ちきれない。テトラの途切れた横あたりを目掛けてキャストした。
ロッドを継ぎラインを通しフライを結んだ。まだ真っ暗。
初釣りの時と同じくらいの時間に着いた。五時過ぎ。少し明るくなるまで待つつもりだが、あと30〜40分はかかりそうだ。

中潮のこの日、到着時が上げ五分で九時が満潮と初釣りの時とほぼ同じ。風もない。家を出る時は1度だったが薄く雲が広がり放射冷却の冷え込みはない。かなりいい条件だ。
なかなか時間が経たない。まだ東の空は白み始めてきていない。
全くもってこれはまだ夜のような(^^;)