その36 水辺のファインダーにもの申す 
以前にも何度か釣りと写真の話をしたけれど、ここ最近思うことがあってカメラのファインダーを覗く回数が増えた。
写真を趣味とする人ならば、好きなカメラで好きなものを撮る。シンプルな話である。しかし、好き好んで水辺に高価なカメラを持ち込む性癖をもつ人達はあれこれと悩むことが多い。川に行かない季節でさえ、あれこれ考えている。とにかく忙しいのである。
メインで使っているS社のデジカメ。
まず悩むのはどんなカメラを持っていくか、だ。もちろん「釣りに」である。ホームページを作るのだからやっぱりデジカメを持っていきたい。しかし、私の場合以前から一眼レフを持って釣りに行っていた。
それでも世間の流れに逆らえずデジカメを買ったのだがしばらくの間はさすがに目新しく、釣りから帰ってからの楽しみもありそっちのほうに走ってしまった。撮った写真(画像)のその後のデータとしての使い回しの多様さと、いかにも「活用しているっ」っていう実感がデジカメの液晶モニターをのぞき込むことをやめさせなかった。
でもそれだけではなく、やはり一眼レフに比べて軽いのもデジカメを手放せない理由のうちだった。私のメインのデジカメはそれでもかなりの大ぶりだが、重量はそうでもない。それをいいことに今年はもうひとつ、水中専用を持って行くようになった。こうなると重量も同等でかさばりでは負けてしまう。
それでも表現力は大きく広がったのは十分満足のいくものだった。
じゃあ、この水中デジカメだけ持って行くのならもっと楽なのでは?
撮影アングルはもっぱら「勘」が頼りの水中デジカメ。
むむっ? それはそうかも?? ただ、メインのデジカメでないと撮れない絵もある。ここはどうしてもこの2つを持って行こうって思うのだが、そうするとなんだかなにしに川へ行くのかよくわからなくなる。
もちろん釣りに行くのだけれども、あんまりあれこれ川に持ち込むと本来の釣りそのもののなにか情感とかいうようなものを鈍らせてしまうような気もする。出来ることなら釣りをしている時はその存在を極力感じさせないようなさりげない身に付けやすさを工夫し、持ち込む道具そのものも吟味すべきなのかも知れない。
まあ、カメラに関しては大目に見ましょう(私が私に対して!?)。
大荷物になりすぎてせいぜい転んでケガなんてしないようにね。
今年はデジタル家電の売れ行きが好調だったようで、DVDレコーダーと液晶テレビとデジカメがデジタル家電の三種の神器だそうな。
私はと言えばデジカメの被写界深度に満足できず、そのうちまたフィルムの一眼レフに持ち替えて渓に向かいそうな気もするのだけれど・・。
画質はあなどれないケータイのデジカメ。