その40  新しモノ好きのフライタイヤー
それにしてもなんとまあ、アッという間ですねぇ。今回の禁漁期間はどうしたことか、全くもってすぐに過ぎてしまった。
確かにキャンプやらなにやらともろもろ忙しかったのは、ある。とは言え明らかにオフシーズンのフライフィッシングからの遠ざかりようが顕著になってきている。今回は今まででそれが一番強く感じた(というか忘れていた?)。
久しぶりにちょっくら釣り具屋でものぞいて見るかっていう気になったのも、解禁前一ヶ月を切っているのにも関わらずキャスティングはおろかタイイングにしても道具の手入れにしても、皆無、だったからである。
せめて釣り具屋で釣り道具の買い物の感覚だけでも(なんだそりゃ?)思い出そうという目論みだ。ハイハイ、どーせ私はカタチからこの釣りに入った人間ですよ、えーえー。
T社のウィング作成ツール。
店にはT社のウェブサイトで新製品として掲載されていたウィング作成用のバーナーとウィングマテリアルが入荷していた。
「ふーん」と一見興味無さ気なリアクションは、買う気満々なのを気取られるのを少しでも回避しようとする、「そうそう新しいものにすぐには飛びついたりせんのよ」っていう健気な抵抗だったりするのだが、まあ結論を言えば、買ったんだけどね。
タイイングのコツは買って帰ってすぐ巻くこと。でないと次はいつ巻くかわからんし。
以前にも書いたかなぁ、忘れちゃったけど、タイイングに関してはどうしてもマンネリというか必要に迫られて巻く(釣行前夜とか)以外では、どうにもバイスに向かうことが少なくなってきた。
こういう時にタイイングするぞっていう意欲を活性化するのはやっぱり新しい道具だ。釣りで必要だから巻くのは当然あるとしても、タイイングそのものを楽しむっていうのなら、今まで使ったことのない道具を使うっていうのは未知の楽しみが隠れているのは想像がつく。
ひょっとしたらもう自分だけの分なら、死ぬまでマテリアルもツールも買い足す必要がないくらいのストックはあるのだろうけども、なんか新しい風を吹き込みたいのだ(いや、風が吹いたら出しっぱなしのCDCが飛んでっちゃう!)。
いつまでも新鮮な気持ちでタイイングをしつづけたいなーって切に思う解禁前の春の宵。
机の上にスーパーハッチ(って4匹だけ)