その16  春を待つ机上の虫箱
1月中旬、と言えばもうすっかりその気になっている方々もいらっしゃることでしょう。例えば週末の土日の休みも実は金曜日の夜が一番良かったりするのは、うむ!これも実感だなぁ。
しかし禁漁期間に入ってはや4ヶ月半、もうすぐそこまで解禁がせまっています。この冬は雪がよーふっちょるし果たしてどうなんだぁ?
いやいやきっといいよ、ってそんな気がしないでもない? かな? どう?
相変わらず雑多な私のタイイングデスク。
で、当然解禁にそなえて準備万端なのは当たり前(?)かと思いきや、年を重ねる毎にタイイングもおろそかになりがちで、何年も前の毛ばりで今年もスクランブル体制に入らなければならないのは私だけ? 
なんかの拍子にぽっぽっと巻いたりするけど散発的で、それはまるでどっかの川のライズのような。このHP用にって言う訳だけじゃないけど何本か巻いてアップしたこともありましたが、結局オフシーズンになってから10本巻いただろうか?って言うくらいですなぁ。
以前ここで書いた「オフシーズンこそ」のタイイングをするぞっ!と意気込んでいたのにどうも巻かずじまいで年も越し、やれ雪中キャンプだのAppleのPowerBookの新型だのと、よけいにタイイングどころでなくなり(う〜む関係ないか?)、このぶんじゃ今年も釣行前夜の駆け込みタイイングからは逃れられそうにない。
いやいや、それでも去年までのワンパターンの毛ばりの品ぞろえを脱却するぞっと、バイスに向かう・・・前にパソコンに向かって決意を新たにすることを表明したりして??
某ビデオを見て触発されて巻いたパラスピナー。
思い返すと昔はよく巻いてました。禁漁初日から来シーズンをにらんで巻いてたもんなぁ。でもそんな毛ばりも部屋の机の隅に手付かずで残ってたりする。それは釣りに直結した毛ばりでない訳ではないが、今使えと言われてもなかなか手が伸びない。
年を経る毎に微妙に成長(?)する自分の釣り方の遍歴に呼応して、使う毛ばりにも僅かな変化が見られる。どこがどう?と言われても明確に答えられないが、今巻く毛ばりは自分の釣り方に最適化された構造なりプロポーションなりになっている(んじゃないかなぁ・・・)。
そうは言っても釣り場でほかに毛ばりが無けりゃ昔に巻いたものだろうがなんだろうが使うんだけどね。
しかし、いろんな釣りの経験を積んだすえに少しづつカタチを成してきた「自分なり」の毛ばりのスガタというものも肯定したい。パラシュートパターン一つ取っても昔巻いたのと今巻くのとじゃあちこち違いがある。
やはりここは2003年のシーズンに向けての毛ばりをびしっと巻きますかぁ。
毛ばりの詰まった虫箱。静かに出番を待つ。
でもこうやってあれこれ解禁の時を想像しながら毛ばりを巻いたりしている時が案外いいのかもね。もちろん釣りをしている時が一番なんだけど、そうじゃない時もまた違った楽しみがある。どの釣り(やほかの趣味)でもそれはあるんだろうけど、この釣り方が「そうじゃない時の違った楽しみ」が大きいのはやっぱりタイイングがあるからで、それは土日が休みの時の金曜日のような、そんなこれから始まるって時のわくわくした感じに似ている。