F.F.雑感
其ノ六百六十七  猛暑の処方箋  
流れの魚影の列のゴソゴソを2キャスト続けて釣った。
3投目キャスト。スィングさせて反応を待つ。
(来る)僕がそう思った次の瞬間にゴソゴソっ! 3連続!
全くもって時合になるとこんなにも極端に変わるのか。釣っては砂地の出ている場所に行き写真を撮って泳げる場所までチヌを連れていってリリース、を繰り返す。
干潮になった。ブレイクの手前まで行き、海から上がってくるチヌを待ち構える。チヌたちはすでにブレイクに待機していた。
有休を取ってのフラット釣行。チヌ狙いはひと月ぶりになる。この日は大潮だから釣りをしつつ早いペースで移動しながら河口に向かうつもりでいた。あまり時間をかけると水辺とはいえ猛暑の洗礼を受けて体力も消耗していく。それは避けたい。
流れの中にチヌは見える。ボラもいる。ダウンクロスのスィングでチヌのいるあたりに送り込むが、反応がない。ゴソゴソっという魚信を来るか来るかと待っているが、ない。ざっと見た感じ、チヌよりボラの方が多い気がする。僕は河口方向へ急いだ。

もう連日の猛暑日は標準という感じにさえなってきた。気象庁のデータだと市内は毎日35度以上というわけではないが、場所によっては当然超えているはず。冷房を適切に使い、水分塩分の補給や不要不急の外出を避けるなど、ニュースでしきりに言っている。それはもちろんだが、自分なりの猛暑の日々を乗り切る工夫も必要だ。
前の週にTさんとゴギ釣りに行ったのだが、これも渓流に涼を求めるのが目的の一つだった。源流釣行のアドベンチャー感は堪能できたが、湿度の高い渓は期待したほど涼しくなかった。
延々と続くフラットと猛暑日(^^;)
ひと月ぶりのチヌさん、パワフルさは健在〜。
腰まで浸かりながら川の真ん中辺りまで歩く。そこまで行くとだいぶ浅い。
なんでもない石の上を歩くとバランスを崩し、そのまま前に倒れ、全身水に没した。
でも沈してずぶ濡れだ〜っという感じではなく、シャツが貼り付いて気持ち悪いのを我慢すれば割と普通だ。とにかく水がぬるい。それにこの日差しだからすぐ乾く。
おそらくもう35度は超えているだろう。こんな時はこうやって水に濡れて気過熱で涼を取るというのもアリなんじゃないだろうか。
粗挽き山椒をかけて、土用の丑の日にウナギを(^^;)
ブレイクのチヌは流れの筋の奴らよりシビアでフライをなかなか食わない。しきりに底を突いているチヌを見つけた。これは食った。
満ち上がり始め川の流れと満ち上がりがせめぎ合う。その筋でまた列をなす群れを見つけスィング。ゴソゴソっとアタリ、掛かった。

猛暑を乗り切る工夫のウナギの山椒やらっきょう。でもやはり満足の釣りができることが一番だ。
釣ったチヌが暴れて水しぶきをかけられた。最初に沈した時と違って水は冷んやりしていた。
山椒の実は枝を取るのがめんどい。
カモメたちもさぞかし暑かろう。・・・そうでもない?
日本酒のアテ。広島産三種。らっきょうがうまい。
干潮まではまだ2時間近くある。下げ潮で釣っておきたい。流れの筋に残る魚影に投げ続けるが食わない。ただ河口に近づくとボラよりチヌが多く見える。
流れの筋に魚影の列が見えた。上流からスィングで列の際に送り込むようにキャスト。フライが到達した時、ゴソゴソっと魚信! きた。

Tさんとゴギ釣りに行った少し前にらっきょうを漬け始めた。日本酒の冷酒をらっきょうと。これは猛暑日をしのぐ楽しみだ。
醤油漬けは極上のつまみに仕上がった。甘酢漬けもやっているが、まだあと一週間は漬ける。
ちょっと前に仕込んでおいた山椒の実は、土用の丑の日のウナギにかけて食べた。粉にするにはスパイスミルでは無理で粗挽きになったが、ピリッとした痺れのある辛さは暑さでぐったりきている僕にはいい刺激剤になった。

またゴソゴソっ! 釣ってすぐに流れの筋の列にもう一度キャストしたらすぐ反応。
どうやら時合が始まったようだ。
引きも強く、魚体も綺麗なチヌさんでした(^o^)