2026 釣乃記
第拾弍話  増水さめやらぬ渓
フライを変える。ここはCDCスペントで。警戒したヤマメもこれなら出るかもしれない。
しかし数回流したが出ない。それならやってみるか。僕はCDCを水で濡らして揉み込み、キャストした。沈んでいる。そのまま対岸からこちら側にスィングさせるとゴンっときた! 

次はフェザントテールニンフを結んで、最初っから沈まてスィングさせたが、アタリはなかった。
なんでだか、沈んだドライフライが良く釣れるんだな。
渓流へ行くのは佐藤成史さんのスクールの翌週に、Kくんと山菜&お好み焼きで出掛けてそのついでにゴギを釣って以来になる。それが五月末だったので、この日はほぼひと月ぶりの渓流の釣りだ。その間はタナゴとチヌで過ごしたということか。
今年の梅雨は梅雨らしく雨が多い。タナゴやチヌには行っている訳だから週末の度に雨に降られてはいないが、大抵が渇水の渓流は避けて雨待ちだった。そして降ったら降ったで降り過ぎというジレンマなのだが、この日は支流の増水ポイントでギリギリできる状況。
でも思い返すに、今年はとうとう本流での釣果は0だった。本流シーズンの四、五月に行った回数も少なかったが、これも雨の影響。週中にまとまった雨が降り、週末の本流は増水で釣りにならないというパターンが重なった。Kくんと山菜採りと支流の釣りをやるというのが、今年のヤマメを釣るための打開策だった。

ひと月ぶりのドライフライの釣り。対岸の緩いポイントにアントのパラシュートをキャストするが手前の流れが早く、すぐドラグがかかる。
ほとんどの流れが増水でポイントが消えて・・・。
途中の増水具合は過去に見たどの時よりも激しいように見えた。
今回はさすがに増水したら良くなるポイントもダメなんじゃないだろうか? 僕は一抹の不安を抱きつつ車を走らせた。
ポイントに到着、ほかに車はない。まあ朝4時起きで出てきたし、この増水だし。そうだ、水位は?
ポイントを見ると釣りが可能なギリギリの水位だった。なんとかなる。
せっかく増水覚悟でここまで来たんだから、釣って帰りたい。
食べたら眠たくなるのだが、クマ来ないだろうな〜(>▽<;)
まさかの釣り方でヒット(^^;)
この増水したら良くなるポイントは、今年二度目。前回はゴールデンウィークだった。
その時はモンカゲロウ(こいつはあまり食われていなかった)を始めとする複合ハッチとライズがあるという千載一遇のチャンスだったが、ドラグの掛かったフライへの追い食いで一匹のみ。
時期的にも条件さえ合えばサイズが期待できる。胸が高鳴る。

降りてみると、上から見たよりも水位が高い。ライズはない。とにかくやってみる。
久々もぐもぐタイムはサッポロ塩で。
雨が上がって丸一日経ってから、渓流へ(^^;)
このフライが沈んで・・・。 
しかしドラッグフリーだとやっぱり違う。もう一度流すとアントが沈んでしまった。流れを横切らせてラインを手繰っていると、コツっと感触。水中に沈みスィングする格好になったアントにきた。小型だったが沈めた方が固いのか。
ふと見ると上方の木の枝から糸を出してぶら下がってきた何かの幼虫が、水面手前で停止した。
するとすぐにガバッとヤマメが出て水面直上で食った。
僕はすかさずアントを投げた。ヤマメが出たあたりでバシャっと弾けたが掛からない。
何投かするとドラグのかかったフライを追う魚影。食ったかどかわからないまま勘で合わすと掛かった! 追い食いはGWと同じだ。
このポイントの良い時のサイズには及ばないが、まずは一匹。
しかしドラグ回避はアップストリームでは難しい。僕はポイントが荒れないうちに上流側に回り込んで、ダウンクロスで流し込むことにした。
下流に向けてキャスト。ラインを送り込みながらフライ先行で流すと、バシャっと出た。合わすが掛からなかった。
前回同様、追い食いで。ドラグかかるのなんとかせねば(^^;)