2025 釣乃記
第肆話  本流、支流、山菜の節
支流の流れにも間違いなく春が来ている。
市内の桜は七分か八分咲きくらいになっていた。以前は釣りに行くエリアは一週〜二週遅れで桜が咲いていたが、ここ数年はほぼ同じタイミング。これも温暖化の影響だろうか。
しかし今年の釣りエリアはまだ蕾だったり三分咲き程度の木だったりと、市内とは差があった。本来はこんなタイミングだったんだよな。
確実に気温は上がりつつあり、朝の冷え込みも三月初旬ほどではない。いよいよヤマメの活性が上がってくる時期になった。
前の週に会社の後輩と山菜採りに行ったのだが、YくんとKくんの二人のうちKくんは都合がつかなかった。彼にはその時の収穫のフキノトウとヤブカンゾウをあげたのだが、天ぷらやお浸しで食べ、すごく美味しかったと喜んでいた。
翌週、僕が釣りに行くが山菜採りに来るか? とKくんに聞くと行くという。僕が釣りをしている間に山菜を探すので、時間を気にせず釣りをしてくださいとKくんは言った。車は僕が出すし迎えに行くので、それでバランスは取れるだろう。こうしてこの日は釣りと山菜採りのプランになった。
ようやく気温も上がり始め、今回は今年最初の本流を攻めようと思っていた。これからひと月くらいが本流の最盛期になる。同時に山菜もフキノトウからほかの山菜に移行する時期だ。二足の草鞋の片方をKくんに履いてもらおう。
昼近くになったので昼飯を食べに川沿いのいつもの場所に行った。ここは桜の木があるがまだ蕾だった。久々に本流筋を歩くとさすがに体がキツい。ちょうどいい休憩になった。
三分咲きといったところでしょうか(^O^)
最後に支流をやってみようと行くと、目当ての場所に車。別の場所で僕は川に、Kくんは土手で山菜探し。
陽が傾きカゲロウがかなり飛んでいた。期待のポイントは何も出なかった。
諦めようかと思ったその時、上流の流れでライズした! 見間違いじゃない。キャストすると一発で出た。忘れかけていたヤマメの引きが伝わってきた。
土手に上がりKくんにヤマメの写真を見せると、Kくんは驚いて僕以上に喜んでいた。
春霞で遠くの山は薄っすら(^^;)
Kくんと合流。山菜、採れましたか?
Kくんがつくしをたくさん採ってきた。あとの下処理が大変なのはわかっているが、つい採ってしまったと言っていた。
僕は「三十分くらいで戻るから」と言ったが、実際は小一時間やっていた。
Kくんは気にする様子はなく、河原を歩き回っていたようだ。

本流筋を二箇所やってみたが、フライへの反応はなかった。カゲロウはそこそこハッチが目につくようになったが、それへのライズもまだない。
次の本流ポイントへ移動する途中、見た事のある車、釣り仲間のKK君のだ。話を聞くと、本流で今年初の釣果を上げたという。羨ましい。僕もうかうかしていられない。
次のポイント、良い雰囲気だが反応はなかった。
釣りと山菜採りを交互にしていると、いつも以上に疲れる。久々の本流歩きだけが原因ではなく、山菜採りも思いのほか身体への負荷はあるようだ。
僕は釣りはそろそろ終いにしようかと思い始めた。
その川沿いの土手でKくんがノビルを見つけた。毎年よく寄る場所だがノビルがあったとは。
そのあと本命のノビルポイントへ行った。しっかりノビルはあったが、採ろうとすると鱗茎ごと採れず途中でちぎれてしまう。少し別の場所でまたKくんがノビルを見つけた。
Kくんは山菜のハマりっぷりがかなりのもので、野草の図鑑も買っていた。
感覚的にも目的の野草を見つけることに開眼したようで、なかなかの観察力だ。
流れの雰囲気はいいのだが。
今回もかなり採れました(*^^*)
ほぼボウズを覚悟し始めた、その時に(^^;)