強い流れにもまれて鍛えられた魚体です(*^^*)
解禁からしばらくの間は雪代の増水で釣りにならない川もそろそろ落ち着いてきていると読んでのこの日の釣行。
水位の方は読み通りでいい感じになっていた。やや大場所の流れなのでフライも#12を結ぶ。
期待をフライに乗せてキャスト。
ライズの狙えるプールを視察。
ハッチは目立ってなかったが少し待つとライズした。さらに観察を続けるとまたライズ。
ちょっとむつかしそうなライズだったが、とにかくやってみる。
2014 釣乃記
第七話 晩春迷路
小さいアマゴはきれいだな〜(^_^;
さて、この日の釣りはどう出るか?
八重桜に新緑。いよいよ彩りが華やかさを増して。
何ヶ所か移動して、Kさんも僕も数匹のアマゴを手にしたが満足のいく釣果ではなかった。
竿をたたみ、遅い昼食を取るために下流の町へ向かった。
通りを走っているとKさんが
「ここに入ろう!」とお食事所の店を見つけた。
雲海の時のようなKさんの勘はここで発揮された。頼んだ煮込みハンバーグは絶品だった。
更にそのあとこの町にある行列のできる鯛焼き屋さんの鯛焼きも。
僕は空腹が満たされ上機嫌になった。気持ちが萎えていたことなどすっかり忘れていた。
翌日、釣り仲間のKさんとの釣りに行く約束をしていた。
Kさんとは写真撮影ではごいっしょしたことはあったが、釣りは初めてだった。
感度のずれた僕はKさんの釣り勘に頼る事にした。
以前の撮影行ではKさんの勘ですごい雲海を見る事ができた。今回もきっとなにか起こると期待してしまう。
Kさんの選んだ川は前日僕が入った所よりは里に近い。前日の川はまだ早かったかもしれないので、僕はふたつ返事で従った。
緑が放つ生気を肺の奥まで吸い込んで。
水量はようやく落ち着いた感じの川。ほんじゃあ釣らせてもらいます。
前回の釣りで季節からのおいてけぼり感を払拭できた気がしていた。でもそれはあまかった。
この日の釣りで向かう先の山々の新緑やあちこちに咲く花に、僕はまたしても蚊帳の外のような気分を味わう事になった。
一番危惧するのは、季節感がずれていたらそれは釣りの感度に直結するということだ。
虫のハッチ、魚の活性や居場所、そして時間帯。釣行河川の選択にもおおいに関わりがある。
ちょっとヤバいよなあ〜(>_<)
この煮込みハンバーグ、そのジューシーさ、絶品!
気が付くと新緑や花々の色が僕をすっかり追い抜いていた。
きっと僕の中ではまだまだ木々は新芽も出ておらず、花の彩りもないモノクロームのような風景が広がっていたのだ。
夜にうまく寝れなかったり夜中目が覚めたりするような時、朝に陽光を浴びて体内時計をリセットするといいとよく聞く。
果たしてこの日の様々な木々や花の色は僕の釣りの感度をリセットしてくれたのだろうか?
昼が近づいた。
車を何度か移動させつつ主だった区間を攻めてみた。
何匹かはキャッチできたがやはり僕が期待していたほどのヤマメは出てこなかった。
こうなると例の季節感のズレによる場所選定のミスの疑念が浮上してくる。
あっちの川にしておけば良かったかも知れない。虫のハッチもヤマメの活性もここよりは良かったかも知れない、などと考えても仕方がない事が頭をよぎる。
標高の高い里では今が桜の見ごろ。
菜の花もいっせいに元気な色になった。
Kさんの選らんだ川はいい感じがしたのだがなかなか反応がなかった。
小さなアマゴのライズは見つけたがなんだかすごくスレていて、僕のフライは無視しやがる。
後方で釣っていたKさんが良型を掛けたがバラしたようだった。
その後僕も中プールの流れ込みでライズを発見。新マテリアルを使ったパターンを試すと出てくれたがこれも掛け損なった。
風が強くなってきた。思うようなキャスティングができない。僕は徐々に気持ちが萎えていくのを自覚した。
そしてこの鯛焼きも。ぱりっとしてもっちり、その皮がうまい!
いちりんそうも川を見守っている。ライズしたら教えてね(-_^;)