其ノ三百十五 ピーコックボディが手の中に
果たしてこのボディがどれほどヤマメを魅了するのか?
ストリップドピーコックはリアルなカゲロウのボディを作ることができるが、ピーコックのフリューを取り除くのが面倒だ。
消しゴムでこすったりドライシェイクをまぶしてしごいたり、蝋を垂らしたり、などなど。いろいろと手法はある。
ただどれもスカッと一気に、とはいかずもどかしい作業だった。
で、TMCの新製品、フリュー・リムーバーなるものを入手、試してみることにした。
カゲロウのボディはストリップドピーコックで巻いたボディの縞模様でかなりリアルに表現できる。
リアルさが釣果に結びつくかどうかはいろいろとあるが、フライボックスにこういうフライを入れておくのも悪くない。
誰が見つけてこういう作り方を考えたのか? 最初にした人はすごいなあと、毎度のことながらそう思う。
昔ながらのやり方に最新のやり方をちょっと混ぜて、自分をやる気にさせるフライを巻いてみよう。
フリュー・リムーバー。さて、どんな感じかな?
説明書きにピーコックに適量塗って馴染ませてからしごく、とある。とりわけ難しい作業ではない。そのとおりにやってみる。塗って馴染ませてしごく。あら? なんだ、すごく簡単にフリューが取れるじゃないか。
これはいい。面白いようにフリューが簡単に取れる。ピーコックボディのパターンをそんなに沢山巻くつもりはないので、十本くらいを処理してみた。数分で完了。なかなかの仕事をするな、コレ。
ストリップドピーコックのボディを多用してこなかったのは、この作業が面倒だったからにほかならない。それが簡素化されたのだから、それならもっと巻いてもいいという気になった。