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2026 釣乃記
第伍話 忘れていた川へ
慎重にキャスト。一番いいところに最初に落とす。狙い通り。いいところを流れているが出ない。
(抜かれてるのか〜)と思い、僕の横あたりまで流してピックアップしようとしたそのとき、目の端に魚体が飛び出したのが映った。 合わせる! 合ったのか? ロッドが曲がる。フッキングした! 以前はこの川でどんなヤマメを釣っていたんだっけ? と僕はネットに横たわるヤマメを見ながら思い出そうとしたが、うまく思い出せなかった。 土曜日にまとまった雨が降り、雨の上がる日曜日の釣りを考えるに、本流は増水で当然無理として、じゃあどこをやるか?
釣友のKK君に教えてもらった、国交省の河川水位をリアルタイムで見れるサイトでよく行く川の水位をチェック。本流がかなりの増水なのを数値で確認して完全に諦めがついた。ほかのエリアで、ここの水位は何センチがベストと、KK君の頼りになるデータを元に行けそうな場所に見当をつけてこの日の行き先を決めた。それでも増水の具合は実際に見ると結構なもので、それが巡り巡ってこの支流に行き着くことになった。 支流の入り口近くにある桜も満開で、すっかり春に包まれた里。もう寒の戻りはないだろう。木々の芽吹きも始まり、山菜も色々出てきている。これから季節は進んでいくばかりだ。 数匹釣ったあと、深みが続き通して進めなくなったので、一旦上がって車に戻り、上流へ移動した。
十数年ぶりの川のヤマメ。お久しぶり。
この雨で市内の桜は散るかと思いきや、まだ粘っていた。
山里の桜はちょうど見頃で、久しぶりに桜の時期の里に足を運んでこんなに桜があったっけ、と思った。 最初にやってみようと思っていたポイントは、やはり増水で手が出せなさそうだ。 思い切って水系を変えようと思ったが、確か近くに支流があったと思い出した。以前はこの季節によく行っていた川だ。 もう随分長く行っていなかったが、様子は変わっていなかった。 歩いていると集落の風景を懐かしく思い出しました(^o^)
ずいぶんフライのあとを追いかけていたようです。
平水より気持ち多いくらい。ベストの水位だった。
川に降りてすぐにあった小プールに投げると、実に素直にヤマメがフライを食った。 (この支流は当たりかも)と僕はほくそ笑んだ。ひょっとしたら釣りができる場所がないかも知れないと思っていたから、この支流を思い出して来てみて本当に良かった。 さらに釣り上がり、二匹ほど追加でキャッチ。ほかに釣り人もおらず、のんびり春の里川を釣り上がるのは楽しい。 CDCをバインドしたフライ。安定のアピール力。
ちょうど見頃の桜。地元の人はわざに見に来ることはせず(^^;)
イタドリがニョキニョキと。
(水の落ちる音? 堰堤?)
僕は停めれるスペースを見つけ車から降り川を見に行った。 川はだいぶ下だがやはり堰堤がある。堰堤下のプールも良さげ。斜面もなんとか降りれそうだ。 この川に堰堤があったかどうかは記憶にない。以前来ていた時は気づかなかったんだろう。僕はここでやってみることにした。 降りてすぐ上流側に堰堤下プール。深みもありいい感じだ。キャスティングの邪魔になる枝もない。僕はゆっくりとリールからラインを引き出した。 確かこの川に釣りに来ていた頃、上流域で良型を釣ったことがある。その場所を探すが見つからない。車を停められて、斜面から降りられる場所だった。いくつか巡ってみたが、どれも違うようだし、はっきりと思い出せない。
いや、ひょっとして別の川だったんじゃないのか? なにしろ久しぶりの川だし、どこでどんなヤマメを釣ったのか、記憶は曖昧だ。 良型を釣ったポイントは諦めて、とにかくどこかで川に降りようと川をチラチラ見ながら進んでいると、ゴオッという音が聞こえた。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
久しぶりの川の初めてのポイントで。
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