F.F.雑感
其ノ六百九十二  早春の山菜巡り
会社の後輩でY君とK君というのがいる。僕がキノコ採りを始めてから何回かは天日干しのコウタケやナメコをお裾分けしていた。Y君もK君も食にはかなりこだわりがあり、会社で定期的に行われる各地の物産展でも、あれやこれやと買う。僕もつられて買ってしまう。二人とも自分で料理もする。なのでキノコもちゃんと味わってくれそうだったので、分けてあげることに抵抗はなかった。
僕が春は山菜を採ると言っていたので、二人とも山菜を採ることにもかなり興味を示していた。この週末、あれこれ所用で日曜日だけ自由に動けるので、その日に二人を山菜採りに誘った。Y君はOKだったがK君は都合が合わずまたの機会ということになった。
日曜日は午後から天気が崩れる予報だったので、朝早くにY君に僕の家に来てもらい、そこからは僕の車で北部へと出発した。普段あまりアウトドアとは縁のないY君なので、途中の山の風景なども珍しそうだった。
なぜかアスファルトとの境目の窮屈な場所に出ている。
春も秋も道端が気になるのです (^^;)
「あ」とY君が声を出した。見るとフキノトウが出ているではないか。
「見つけたね」と僕は言い、二人でフキノトウを採り始めた。
この場所は標高が高いので、まだちょっと早いかもと思っていた。しかしちょうど採り頃のやつが出ていたので、来てみて良かった。朝イチで向かった場所はノビルを採ったことがあったが、ノビルはまだ出ていなかった。コゴミのポイントも見たが、コゴミこそまだだいぶ早いようで去年の古い茎が残っているだけだった。
ヤブカンゾウとアサツキのお浸し、そして天ぷら。最高です(*^^*)
朝はかなり冷え込んだが、途中からそうでもなくなり、昼前くらいにはポカポカしてきた。
陽射しはないが徐々に気温が上がったのと歩いて体が温まったからだろう。
「おっ」っとY君が声を出す。三箇所目のフキノトウポイントでもY君がよく見つける。
「茶色の枯れた草木の中で、黄緑色がよく目立ちますね」と言う。見つけて収穫する楽しさも味わえているようだ。
この場所はタラの木もあるが、まだ新芽は出ていなかった。
ヤブカンンゾウも合わせて結構採れました。
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初収穫のアサツキ。 
追加でヤブカンゾウとアサツキも収穫し僕たちは帰路に着いた。
Y君も初体験の山菜採りに大満足のようだ。
僕はこのエリアはいったい何回訪れたんだろうというくらい来ているが、Y君は初のエリアだ。
若い頃はスノボしに山には来ていたそうだが、自然の恵みが目的なのだから印象は相当違うだろう。
僕も釣りを始めた当初は見るもの全て新鮮だった。今は帰ってからの味わう楽しみもある。
Y君もいずれこの世界にはまり込んだりするのかもしれないな。
次の場所は釣りでよく行く川筋の道路沿いだ。車は滅多に通らない道で、去年はその路肩に出ていた。
車の停められる場所に向かう途中で、チラッと黄緑色が見えた。あるじゃないか。
車を置き、道路を歩いて戻りながらたどると、出ている出ている。僕とY君は綺麗で開いてないやつを選んで採っていった。
「春が来てるんだなあって感じますね」とY君が言った。そうなんだよ。こんな小さなフキノトウが顔を出している事で春を感じる。
ぽつりぽつりと出ているフキノトウ。