其ノ三百三十八  ソルトのもうひと巻き
以前のフックよりもアイがでかくなった!
一月もあと少し。河川の解禁もすぐだ。そろそろタイイングにも力を入れなければと、毎年この時期は焦り出しつつもまだ海もやりたい。
結局淡水フライは後回しで、更にソルトの工夫をじたばたとするのがこの時期でもある。

僕がメバル用に好んで使っているルアーの交換用フックの手持ちがなくなったので注文すると、生産中止との知らせが入ってきた。
シマザキアイテム入手。何を巻くか〜?
T社の今年の新製品が釣り具屋に入荷していたので早速。
乾燥肌でダビングがド下手な僕は気の利くワックスが出ないか待っていた。このビーズワックスというのは河川フライの時に活躍しそうだ。
そしてマシュマロファイバー。今やなんでもマシュマロとまでは言わないが、その実績はかなりのものとして知られるようになった。
僕もほかのフライでダメな時でもマシュマロで釣れたという経験がある。
いつも思う事だが河川と海とでは巻くフライがずいぶん違う。サイズも違えば材料も違う。趣も変わる。
以前は僕の年間のタイイング時間の内訳は、河川と海で 9 : 1 くらいだったと思う。それが直近で言うと 6 : 4 くらいにはなっているのではないだろうか? 自分の嗜好も変われば変わるものだ。こんなふうに自分の中のソルトの釣りへの気持ちの移行具合を意識したことはなかったが、改めてタイイング時間の割合を数字で意識したらかなりのものだ。
ぼんやりとだけれど、河川が解禁になってからの釣行にもこの気持ちの変化は影響してくるのではないだろうか?
いや、解禁になったらまた気持ちが変わって割合も変化するかも知れない。
生産中止になったフックの代わりに別のメーカーで同形状のフックを見つけた。
前のよりもフックサイズに対してアイがわずかに大きい。snapを付けた時の動きの自由度も上がるのではないか?
僕のメバル用の定番のヘロンを使ったパターンを巻く。今回はモルフォファイバーというのをアンダーウィングに混ぜてみた。
実績のあるフライも少しづつ改良を加えていくのが楽しい。
新フックでまずはソルトウォーターヘロン。
そしてマシュマロシュリンプ。・・エビには見えんな(^_^;
海でマシュマロパターンを使った事はあるが釣れた事はない。
専用ファイバーの効果にも期待しているが、海でマシュマロの有効性はと考えると、ピンとこない。
それでも一応エビのつもりで巻いてみた。実際のエビでこれほどのボリュームならけっこう大きなエビだろう。
どっちかというと海でのマシュマロの有効性よりもマシュマロでメバルを釣ってみたい、というのが本音。
解禁までもう少し、海でジタバタしてみよう。