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2025 釣乃記
第拾玖話 セセリの川のゴギの沢
見ると蝶だった。小型で翅にオレンジのワンポイント。手を動かすと飛んでいったが、少しするとまたやってきて手にとまる。
(ずいぶん人馴れした蝶だ)僕はしばし見ていたが、そろそろ沢の合流が近いのを思い出し、沢に向かった。蝶はいなくなった。 沢の方はというと、雨の増水でしっかり水がある。細い沢だからこれくらいの方がいい。 目当てのポイント。手前によく居る。フライを落とすが出ない。 二度三度、出ない。奥の流れの落ち込みの横にキャスト。出ない。 ようやくまとまった雨の降った数日後、僕はまだ増水で釣りはむつかしそうとわかっていて渓流に向かった。増水した時にチャンスがあるポイント、今年も三回行っている。そのうちベストの水位は一回のみで、あとは減水していた。ベストの一回で幅広のいいヤマメを釣ったが、また雨で増水するとまたあの場所であんなヤマメをと、欲が出てくる。
ただリスキーな条件なのは間違いなく、もしそのポイントで外したらほかは増水で釣りにならない。そこだけが増水時のチャンスが成立している。ギャンブルみたいな釣りだ。 そしてそのポイントで失敗した。最初のスレ、次のバラし、どちらかいいヤマメだったかもしれないが確かめようがない。 気合いを入れて4時起きで来たから、まだ7時過ぎだった。水系を変えて別の支流に行くしかない。頭に浮かんだその支流も釣りができるくらいに減水しているかどうか、行ってみないとわからない。 なんとか釣りの満足度は守られました。ありがとう(*^^*)
朝イチのヤマメ。これで終わり〜? (ToT;)
もう一度キャスト。じっくり見せるんだ。ゆっくり流れるフライ。バシャっ!! 出た!!
狭いポイントをグイグイ引いて走り回る。ネットを差し出すが嫌って奥に潜り込む。それを引っ張り出してすくった。 (今回も助けられたな〜) 沢を降りて元の支流へ。この先は増水で釣りになりそうにない。 また蝶が手にとまった。さっきとは違うやつ。こいつも離れない。 振り払うには惜しい気がして、僕は暑さも忘れてしばらくその蝶を見ていた。 戻る 釣りTop 目印の石が水面から半分出ている。一番いい水位。僕はニンマリした。もちろん車も停まってない。土手からの水位チェックを終え、僕は釣り支度にかかった。
気温は20度。薄手の長袖で川筋の風に当たると寒いくらいだ。 でも日曜日からの雨で数日はエアコン要らずの日々だったので、20度の感動は薄い。 川に降りる。濁りはなく増水時の青い水がたっぷりと流れている。僕は対岸の増水時ポイントの手前に試しにアントをキャストし、様子を見ようとした。 コチャバネセセリ。これらセセリチョウは人懐っこい性格らしい(^o^)
またこの沢に頼ることにしました(^^;)
バシャっと出た。ここで!?
合わすと掛かったが引きがおかしい。スレだ。それでもなかなかの引き。サイズもいい。とりあえずキャッチしとくかとネットに手を伸ばしたらバレた。 (ひょっとして今のがこの場所一番のヤツだったのでは?)と僕はとんでもないやらかしをしてしまった気がした。 不用意に手前に落とさず、一等目を一番いい場所に投げるべきだった。もちろん後の祭りだ。 そのあと、一匹バラし一匹キャッチ。サイズは微妙だった。 サッポロ塩枝豆入り。川筋の風が涼しい〜(^^;)
霧に沈む山里。さて、どこへ行こうか?
この流れで釣りができるのか?。
まず支流の本筋。荒れた流れの脇の緩い所にフライを落とすと小さいヤマメが飛びついた。居るな。
増水の流れに逆らって上流へ向かうがかなりきつい。気温も上がってきて汗がしたたる。ヤマメが避難していそうな緩い流れがあればフライを投じ、小ヤマメが出てくる。う〜む、君たちだけか。 数回前の釣行から防虫生地の帽子をかぶっているが、かなりの効果が実感できている。たまにくるブトはいるが、概ね寄ってこない。ふと手に何かがとまった。 移動する途中に見た流れはどこも増水で荒れていた。思いっきり山奥の源流に行けば釣りはできるだろうけど、単独での源流は危険なので行かないようにしている。
道沿いの小渓流に着いた。流れを見るとギリギリできるか? という流れの強さと水位だった。気温は少し暑くなりつつあった。 この小渓流、ここに注ぎ込む小さな沢がある。数年前に二度そこでまずまずのゴギを釣った。それもこの日同様増水で良くなる場所がダメだった時に、最後の頼みで。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
アオバセセリ、何度も指に止まってくる。何がお気に召したんでしょう?(^^;)
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