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F.F.雑感
其ノ六百六十八 猛暑日からの脱出
この日は大潮なのでみるみる水位が下がり砂地が出てくる。
Tさんは下流に行ってみると言い、移動した。 僕は水位が下がったことで川の流れの筋がはっきりしてきたので、もう少し粘ってその筋に残るチヌを狙ってみることにした。 暑くて汗がしたたり偏光グラスが曇る。おまけに釣れていないから一番つらい時間帯だ。 チラホラしか見えなかったチヌだが、ふと流れの筋に沿って何匹も群れているのが見えた。 (いつからそこにいたんだ?) 僕の住む広島市でも七月中旬以降は最高気温が34度〜36度の日が続き、夜もエアコンつけっぱなしの毎日だ。少し前にTさんとゴギ釣りに行った時も、涼しいはずの渓流でもわずかな時間だけの避暑にしかならなかった。今では全時間帯全域で、冷房の部屋にいる以外に暑さからは逃れようがない。この猛暑、本当にいつまで続くんだろう。
最近Tさんが頻繁に行っている市内河川の新たなチヌポイント。僕もそこに行ってみることにした。河口からやや上流に行ったところなので、潮の満ち引きで釣り場がどうなるか、Tさんに聞いてはいたが自分でもやってみないと身につかない。 準備をしていたらTさんがやってきたので二人で川に降りた。水が少し濁っているようにも見える。移動しつつチヌを探すとTさんが見つけた。だがなかなかフライを食ってくれない。 今回も当然日差しを遮るものはない(>▽<;)
今季最大クラスのナイスチヌさんでした。
それからの一週間、35度を超えた猛暑日は四日あった。更に国内で40度を超える観測が三日連続だとニュースで言っている。
土曜日、9時干潮の小潮。僕は下げ潮からやるつもりで前回と同じ場所に向かった。釣りに有効な時間を考え5時起きで6時前からスタート。さすがにまだ暑くない。 前回ほど水位は下がらないが、前回同様川の流れの筋を探す。すると数匹の魚影を見つけられた。 そっと上流側に回り込み、魚影の手前にキャスト、すぐにククッとアタリがあった。 なかなか魚影を見つけられない。干潮に向かっている時間帯で、水位は落ち始め砂地のところが出始めている。
一番気温が上がる時間でもあり、暑さと釣れなさの波状攻撃は釣り人にダメージを与えるにはかなり効果的だ。 Tさんが手招きした。魚影を見つけたようだ。 「いるけど食わない」 僕は水面を凝視した。うっすら色の濃いのがチヌっぽい。 僕はその色にめがけてフライをキャストした。
朝の銀ピカチヌさん。涼しいうちは活性高し。
群れを散らさないように、上流の手前側にフライを落とす。そして流れに沿ってスィングさせつつ少しづつラインを手繰ると、すぐに手繰れなくなった。
ロッドを横にあおるとグッと引き込まれた。(きたっ!) っと、すぐに軽くなった。バレた!! 群れはまだ散っていない。僕は同じように手前にスィングさせた。またラインが止まり合わすとグッときた。今度はバレるなよ〜っと願いつつ僕はリールを巻いた。 いいサイズのチヌが寄ってきた。 写真を撮る直前まで、39度でした(>▽<;)
でっかい雲が日差しをさえぎ・・らない(^o^;)
泥底に身を潜めるステルスエイ(T_T)
着いて早々一匹目。幸先がいい。
少し移動してまた魚影。二匹目。やや時間を置いて三匹目。これは朝のうちの時合のようだ。 やや日が高くなり、Tさんと合流したが、徐々に反応が悪くなった。朝の時合が終わったのか。時合以外でどうか試したかったが、10時を過ぎてもうかなり暑い。まだやるというTさんに声をかけ僕は帰ることにした。 この日市内は38度を記録し県中部の盆地は40度に達した。 僕は冷房の効いた部屋で飲むビールを想像し、帰路を急いだ。 リリース後、流れの筋を見るとまだ群れが残っている。またスィングで流し込むと連続できた。
下げ潮の時合かもしれない。二匹目をキャッチ、リリース。いくらか散りはしたがまだチヌはいる。さらに流すが今度は来ない。さすがにスレたか。 それでもしつこくスィングさせると三匹目がきた。この短い時合の間、僕は暑さを忘れていた。 干潮になり満ち上がりでもやったが釣れなかった。下流のTさんはというとその時点で三匹。「今日は渋い」とTさんは言った。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
逆光の中、チヌの姿を探すTさん。
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