F.F.雑感
其ノ六百六十三  寒の戻りと次のフライ
朝の通勤の格好のまま帰ろうとすると、2枚は脱がないと暑い。
金曜日の日中はそれくらい気温が上がった。あとで見ると19度近くまで行っていた。
(きっとライズしていただろう)そう思っても残念なことに土曜日は午前中から北部で雪マークが出ていた。春に三日の晴れなしとか、三寒四温とか、そういうことだろうけど、とかく荒れる気候は穏やかな春にはほど遠い。
土曜日の朝の予報次第で午前中だけでも行けたらと思ったが、雨雲レーダーを見て諦めがついた。
二週間ほど前にニンフやエルクヘアのドライを数本巻き、それからあとはCDCの半沈みドライばかり巻いている。CDCのドライフライのキモはCDCを巻いた部分の下側をHOT WAX処理するところだ。ボディは野ウサギのボディヘアなので水の馴染みがよく、CDCはバインドしてハックルのように縦に巻いたのを上方向に撫で付け上げているが、HOT WAX処理をしているのでCDCのファイバーが下側にはみ出しておらず半沈みの姿勢が安定する。上側に撫で付けたCDCはウィングのイメージで曖昧なほわっとしたシルエットになる。
このCDCフライは過去の釣りでも活躍しているし、解禁後の直近の二回の釣りで使ってみて使用感が手に残っている。これならヤマメが反応してくれるという実践投入での手応えがある。前回の釣りで最後に釣り損なったやつもこのフライに出てきた。これをサイズ違いでできるだけ巻くことにした。
金曜の夜、華鳩とアジのなめろう。スローループも10巻まで行きましたね(^o^)
金曜日の19度は四月を思わせる陽気だったが、土曜日は一転、8度までしか気温が上がらず、相当冷えた。極端に変わりすぎだろ。
タイイングの方はなんとか10本ほど巻いたが、五月中旬まではこのパターンを多用するだろうからまだまだ弾が十分とは言えない。

SNSで週末の釣果やふきのとうを採ったと投稿があった」。みんなあれこれ活動をしているようだ。
僕も次の週末こそ満足できる一匹を手にするために、あともう一本巻くことにした。
HOT WAXを滴下。これがこのフライのキモ。
決まったマスだけが減っていくんだよな〜(^^;)。
解禁前にニンフやドライを巻いていた時に、ボディは寸胴だしアイは潰れるしで、ずいぶん下手になっていると感じた。小さいサイズは見えないし、指がガサついてスレッドやダビング材が引っかかるのもわずらわしい。
でもそれから時間を見つけては週末だけでなく平日も巻いてきたが、タイイングの勘も戻ってきたようでだいぶマシになった。
渓流のオフもメバルのフライは巻いていたのに、やっぱりメバルフライと渓流フライとは違うんだなあ。
解禁になってから二度釣りに行った訳だが、ボウズとチビヤマメという、めでたく解禁とは言えない結果で今に至っている。
まあ三月はこんなものだろう。寒波で季節の進行が遅れているのだから焦ることはない、けど焦る。
今年はニンフから巻き始めてそのあともエルクヘアやCDCでドライフライを少し巻いた。
二度目の釣行の反応の様子からして多分次の釣行は最初からドライでいく。この週末、せっかく空いた時間だからたっぷりタイイングをするぞと気持ちだけは固めた。
タイイングデスクの上は、やっぱりこんな感じです(^^;)