F.F.雑感
其ノ六百六十二  春が背中を押してくる
先々週、最強寒波襲来とニュースで言っていたその舌の根の乾かないうちに、次の寒波がやってきた。
前回は市内でも−3度と凍てつく朝だったが、今回は0度で済んだ。それでもこれくらいの最低気温は数日続くようだ。

二月も最後の週、いよいよ次の土曜日は解禁になる。
僕がフライを始めて三十年以上になるけれど、解禁を迎える時の心持ちもだいぶ様変わりした。フライを始めた頃に戻ったような。
週の中頃に maekawacraft におじゃました。毎年恒例のつるやハンドクラフト展が終わったのを見計らって行ったのだが、今年のつるやも盛況だったようで、M川氏は帰ってきてからも忙しそうだった。
少し話をする中で、いよいよ解禁だとかまだ準備をしていないとか、三月を目前にしてやっぱりそういう話になる。遊魚券もまだ買っていないとM川氏。それは僕もだ。ちょっと前に行った時はまだ釣具屋に目当ての漁協の券は入荷していなかった。
例年になく雪の多い解禁前だが、根雪になれば川がすぐに渇水になることはない。その代わり解禁直後は厳しい釣りになりそうだ。M川氏もオーダーの竿の製作をすることで、春の川を思い浮かべているのかも知れない。
富久長 春うすにごり。まるで解禁を祝うかのようなネーミング(^o^)
雪見のタイイングになりました(*^^*)
土曜、日曜と朝は冷え込んだ。タイイング以外にはかなり本とコミックスに没頭した。
時間の割り振りからすると、タイイング3、本とコミックス7、くらいの割合だ。

日曜日には釣具屋に遊魚券を買いに。二ヶ所の漁協の券を買った。ほかにも魚券やマテリアルを買いに来た人たちがいた。次の週末が解禁なんだから、さすがに今時期は釣具屋も賑わう。
こんな光景も解禁を迎える気持ちに特別な印象を色付けしている。
ドライ、ニンフ、合計10本也。
土曜日の午前中は市内でも結構雪が舞い、日曜日の北部の積雪は140cmを超えていた。でもこれが最後の寒波になるはず。
寒波の様子はともかく、M川氏の所に行ったりタイイングや遊魚券で解禁前のそれなりの雰囲気にはなってきた。
そして週間天気予報を見ると、次の週末は北部は最低は−2度だが最高が16度にまでいくようだ。
窓の外の雪を見るとそんな気温はイメージできないが、次の週末までにはアイに糸を通せるフライを巻いておこう、と僕は思った。
ここ何年かよりも買う遊魚券の数は減らしました(^^;)。
土曜日は先々週に引き続きフライを巻いた。まずフェザントテールを巻き、次にヘアーズイヤー。
数本巻いてみたが、なんだか出来が不細工だ。ボディのテーパーができず寸胴だし、リブの間隔もバラバラ。ヘッドを残せず巻き留めてアイが潰れているし。
ちなみにと去年までのをフライボックスから出してみると、今巻いたやつほど不細工ではない。
なんだ、下手になってるじゃないか。近く小さいものは見えづらくなったのもあるが、それにしても下手くそだ。
解禁を待ち侘びていたフライを始めて間もない頃は、純粋無垢というかとにかく素直に渓流の釣りを楽しみにしていた。
それがメバルを始めてからは、解禁直前まで釣りをしているので、釣りの久しぶり感はない。漁期になってからも後半はチヌが始まり、全体的にヤマメの釣りの回数は、ここ数年は減ってきた。
それが巡り巡ってまたフライを始めた頃のように解禁を楽しみに思う気持ちが復活したのは、やはり僕のこの釣りの根底にあるのが川のヤマメを釣ることだからか。
エルクヘアでドライフライなんて、超久々(^^;)