2025 釣乃記
第拾肆話  ゴギとミズの行く先
合わすとずっしり重い手応え。
(マジかっ!!) 本当に出るとは思わず、僕が一番驚いた。

ミズの谷のゴギは調子に乗って続けて行き過ぎなのは間違いなく、しばらくはそっとしておこう。
ミズのたたきは地下茎が正解のようで、たたくとしっかり粘りが出た。味噌と合わすとうまい。
それでも帰ってからの日本酒とミズのアテがやたら美味しかったのは、やっぱり最後のゴギのお陰かな、と思いながら僕はミズのたたきを味わった。




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前回のミズを使ってキムチの素でキムチを作ってみた。五日間ほど冷蔵庫で寝かせたが、ミズのシャキシャキ食感はちゃんと残り、追加したタコもいい感じのうまいキムチになった。うまくいっていなかったのはミズのたたきだった。ネットで見たらたたくと粘りが出てうまいtらしい。最初に茎をたたき水分がかなり出て、次に茎の根に近いところをたたきややいい感じになった。どちらも味噌を合わせて仕上げたが味はいい。
ミズは秋口には葉の付け根にムカゴ(コブ状の実)がつき、これがうまいらしい。大体が旬が短い山菜の中にあって数少ない長く楽しめる山菜なので、まだこなせていないたたきをなんとか成功させたいと思い、五回目のこの谷にやってきた訳だ。
背中にミズを背負い、山中を歩く (^^;)
ミズの茎の成長具合を見てみようとかき分けると、切った跡があった。それは紛れもなく僕が切ったやつだ。
何しろこの谷も今回で五回目で、毎回ミズを採っている。一箇所で固めて採らず、群生のあちこちを分散して間引くように気をつけて採るようにしている。
山菜は同じものを腹一杯食べるようなことはしないのだが、食べ方が色々あるし、うまくいかなかったら納得がいくまでまた採るということになり、僕が今まさにそれにおちいっているところだ。
皿の中の左がミズのたたき。極ウマです(*^^*)
そして、このゴギが・・・。
さらに数箇所ある有望ポイント。しかしそのどれもが無反応だった。最初にこの谷に来た時は笑ってしまうほど釣れたゴギが全く姿を見せない。
僕はまさかと思って考えないようにしていたが、こうなった原因は僕なのだろうか? と思った。
この日を含め五回のうち、釣りは四回。それがゴギをこの流れから追いやってしまったのだろうか?

川から上がりミズを収穫して車まで戻った。有望ポイントの更に上流でちびゴギが二匹出てくれた。
ミズの地下茎。これをああしてああなって。
新たなミズが生えてきて、まだまだ楽しめそうです。
前回のミズで仕込んだキムチ。 
ミズは採ったが釣りの方があまりにも不完全燃焼だ。僕はこの谷の近くにある別の谷に車を走らせた。せめてもう少し満足のいくサイズが釣りたい。
その谷、解禁から結構釣り人は入っているはず。僕は過去の記憶から途中にある堰堤下プールに狙いを絞った。
誰でも狙いそうな場所だし期待は持てないが良さそうな雰囲気だった。
一投目、堰堤下プールのど真ん中にフライは落ち、横の方からヌッと魚体が覆い被さった。
前回のこの谷はずっと小雨に降られ、増水もあって苦戦した。増水したらよくなるイメージもあるがポイントが消えたらまずい。
一週間後のこの日は水位はちょうどいいはずだ。僕はミズの茎がやや太くなっていたのを確認して、きっとゴギだってと、期待した。

一番有望なポイント、慎重にキャストし、流れるフライを目で追う。しかし出ない。サイズはともかくここで反応なしなんてありえないんだが。
数回投げて先へ進むことにした。
この谷の最上流部に近いあたりまできました。