F.F.雑感
其ノ六百六十四  梅雨入りとキビレ  
さらに少しあと、リトリーブしていたフライが引ったくられた。突然で僕は大いに慌てたが、なんとも食い気のあるチヌだ。ファイトの末、岸に寄せた。こいつはイエローグラスでいきなり去年の最大サイズを超えたかもしれない。
もう十分だろうと思いつつ最後に投げたらまた来た。すぐにバレたが干潮前後の時合、すごいな。

土曜日は予報通り雨。その前に今年のフラットの釣りを始められた。でも梅雨が明けたら今年も暑い夏になるんだろうな。
週の最初に中国地方の梅雨入りが発表された。そして週末にはまとまった雨が降ると言う。なんだか今年の解禁以降はヤマメだ山菜だゴギだと、あちこちに目が行ってあれよあれよと言う間に季節が過ぎて行った感じだ。
正直山菜にはかなりハマった。食べた種類も多く今年初めて口にした山菜も結構あるし、収穫にも時間を割いた。その山菜フィーバー(←表現が古っ(^^;))も、採れる物がなくなってきてようやくひと段落したかなと思うが、同時に川の釣りのシーズンも本流から支流へ、ヤマメからゴギへと移行の時期で、その境目に梅雨がある。
雨の週末が確定なら、雨音を聴きながら引きこもるのも嫌いではない。この週末はそうなるなと週間天気予報を見て思い、引きこもり用の本やらコミックスやらもちゃんとあるしタイイングもしなければと、プランを練る。

だがその前に先延ばしにしていた自動車免許の更新に行かなければならなかった。失効まであと一週間しかない。免許センターは平日しかやっていないので、木曜日に有休を取って行くようにしたが、それとなく(それとなく?)潮を見ると、その日は16時干潮の大潮ではないか。免許の更新は午前中で余裕で終わる。そうか、うんうん、そういうことか。
予報通り土曜日はずっと雨。本と漫画と食べて飲んで・・(^^;)
一匹目は小さかったけど、目標は達成。
下げ潮でよくあるのが、水中の深いはみ跡の窪みに身を潜めていて、その上にラインを落とし散らしてしまうっていうやつ。
ついつい遠くへ投げたくなるが、グッと抑えて手前に落とす。あるいは流れに並行に投げ、はみ跡の窪みをなぞるようにリトリーブ。
だがもじりや引き波は起こらず、干潮からの満ち上がりまで待つしかないのかと、僕は早く来すぎたことを少し後悔した。
干潮までは2時間くらいある。何もせず待つわけにもいかず僕はまたキャスティングを繰り返した。
いいサイズのキビレ。こうして今年もフラット遊びが始まっていく(^^;)
二匹目は綺麗な魚体の満足のキビレだった。目標達成なので、もう帰ってもいいくらいだ。
しかし一番の時合の干潮前後をやらないのは勿体無い。僕は干潮まで粘ることにした。
そしてほぼ干潮、まだ川の流れは下流に向かっていて、それに乗せてスイングさせる。不意にゴソゴソっと感触、もう一度ゴソっ。
合わすとググッと引き込まれた。よしっ! っと思ったらふっと軽くなった。バレた。
しかしすぐあとにまたきた。今度はバラさずキャッチ。
フライ困窮。去年のは洗ったのに錆びてるし(ToT)
雨の予報だがぎりぎり降らず。少し寒い。
 なぜフラットにタチウオが・・・?
ブルブルっとロッドに魚信が伝わってきた。合わす。すぐ小さいとわかるがそうは言っても今年の一匹目。大事に。
釣れたのはキビレだった。そして今回から使い始めたイエローグラスでの初の釣果でもある。さらにイエローグラスでキビレを釣る、という目標も達成した。尾びれの黄色が特に濃くてロッドの色に近い。
干潮絡みまで無理かと思ったが下げで釣れて良かった。だが数投後にまたきた。下げの時合いか。今度のは手応えがいい。
ちょうど去年の今頃も市内河川で初フラット、キビレを釣っていた。市内河川のズブズブハマるのには閉口したが、今年も同じ状況だろう。
それでもキビレが釣れる可能性の高い場所にしたかった。
大潮だから早い時間から潮が落ちて釣りはできると読んだが、早く来過ぎて干潮まで待たなければならないのは読みが外れた。
僕はハマる場所を避けながら去年釣った場所を思い出し、記憶を辿って水際をフライをトレースさせた。
フラット初日にいきなりグッドサイズ。痺れました(^^;)