F.F.雑感
其ノ六百九十八  アブラボテとムカゴと青い魚
二番目の調査ポイントは最初の場所よりは良さげだが、カワムツらしき魚影とライズしか見えない。見えていないだけかもしれないが、僕たちはこの日の調査はこれで終了し、前回のポイントに移動することにした。
車を停め準備をして歩いて向かう。途中で「これノビルのムカゴじゃないですか?」とTさん。見ると細い茎の先端につぶつぶの集合体が。ああ、ホントだ、これがノビルのムカゴ。僕たちはざっと採って行った。
徐々に日が高くなった。この日も暑くなりそうで、フラットのチヌと同じ出立ちで日焼けに対しての完全防備で臨む。早速前回僕が見つけることができたポイントでやってみるが、反応が渋い。やっぱり毎回高活性とは行かないようだ。

「プロペラ仕掛けを作ってみました」とTさん。ミチイトに竹の小さなプロペラを通し、水中でそれがクルッと回ってアタリがわかるというもの。釣りキチ三平ではミチイトに固定式のトンボという目印を三平は使っていたが、プロペラはミチイトに上下を固定するが本体はしない。さすがTさん、次々と新しいものを導入して先を行く。プロペラはおもしろそうだから僕も作ろう。

ムカゴのかたまり醤油漬けと、ムカゴのばらけたツブツブ醤油漬けの冷奴のせ。
エレガントな雰囲気のヤリタナゴさん(オス)
春先に何度か採ったノビル。最初は茎で、やや時期が経ってから鱗茎を。鱗茎の時には一緒にヤマラッキョウも採ったりした。
そのノビルも先端にネギ坊主ができてそれがムカゴになると、ぼんやり知ってはいたが、見た事はなく、もちろん採って食べたこともない。

Tさんが新たなタナゴポイント調査に行くというので、僕もまたご一緒させてもらうことにした。
あと一箇所は安定して釣れるポイントを見つけておきたい。
ワイルドな面持ちのアブラボテ。このタナゴも気に入りました(*^^*)
前回、餌にグルテンだけでなく黄身練りというやつをTさんからもらって使ったが、かなり反応が良かった。この日は僕もそれを用意してきたが、容器から取って針につけるのが難しい。なんとか付けてポイントへ。すぐにアタリ。効果覿面だ。
ヤリタナゴのメスが何匹か釣れた後、オスが釣れた。尻びれが控えめに色付いていて綺麗な魚体だ。
黄身練りの効果だけでなく、時間と共に水温が上がってきたせいか徐々に活性が上がってきた。
餌に激しくアタックしてくる。
存在感のあるムカゴ。重いから茎が大きく曲がることも。
オレンジが鮮やかなベニシジミ。 
Tさんが「今のバラかも」と声を出した。タイリクバラタナゴ、外来種だが魚体の綺麗さはネットで見て知っていた。Tさんも僕も釣ったことはない。
僕も餌をつつく魚影の中に際立って色の綺麗なヤツを見つけた。青く光る魚体、これはバラっぽい。だがそいつはどうやっても餌をつつくばかりで針掛かりしない。
粘っていると黒っぽい魚が釣れた。アブラボテのオスだ。これも魚体の中央が深い青緑色をしているが、こいつだったのか?
婚姻色の黒い尻びれがやけに印象に残った。
時間を決め現地集合。先に着いた僕はポイントを見て回っていた。するとぷぷーっとクラクション。見るとTさんがバイクで着いたところだった。
目星をつけていたポイントを二人で見て回る。雰囲気は良さそうだが、流れのない淀んだ場所で亀が水面を揺らす波だけが生命反応だった。
次の場所に行くと草を刈った場所にワラビがたくさん生えていた。僕は採ってみたが、どれもちょっと細い。ヤマメエリアで採ったくらいの太さが食べ応えがある。
ナイスサイズのヤリタナゴのメス2連チャン。