2026 釣乃記
第玖話  荒れる川のライズ
フライを小さくしようと思った。それならとティペットもサイズを落とす事にした。やり変えている間にまたライズした。ちょっと待ってくれ。心臓が高鳴る。
風があるからキャストが難しい。少し弱まったのを逃さずキャストした。ライズの近くに落ちた。
バシャっとフライの辺りが弾けた。合わすと掛かった! ロッドがグイグイ引き込まれる。
最初のポイントも沢のゴギもダメで、ここでまさかのライズ。信じられない気持ちのままネットですくい、ヤマメが現実のものになった。
増水したらよくなるポイントでモンカゲロウのハッチとライズに遭遇し、なんとか追い食いで一匹釣った日、釣り仲間のTSさんとバッタリ会って山で一緒に昼ごはんを食べ、増水でも満足の一日を過ごすことができた。
その翌日にまた雨が降り、僕は気兼ねなく家でゆっくりしながら山菜の天ぷらを食べ、明日はどうするかを考えていた。そしてさらに次の日にまた増水したらよくなるポイントに向かった。今度こそライズをしっかり取りたいと思ったからだ。釣りエリアも当然降っていたが水位情報を見るとさらに増水が進んでいるようではなかったので、イケると判断した。
行ってみなければわからないというのはあるが、今回はさすがにわかったんじゃないのか? 一度っきりのチャンスを逃し、それならせめてゴギを釣って帰ろうと、僕は支流に注ぎ込む小さな沢のポイントを目指した。
この時期には入らない上流域へ。
(この前より10cmは多い)
それでも来たからにはやってみるしかない。来てみないとわからなかった訳だし。
いちおうライズを待ってみる事にした。何よりも風が強い。風がやみ、ハッチが始まり、ライズしてくれたら。
でもそれは淡い期待のような気がしていた。やっぱりこの日は無理だったのだ。途中でも釣り人らしき車は1台も見かけなかった。
寒さを感じて、僕は車に戻りカッパを羽織った。他に着る物がないので少しでも防風になるように。
よくもまあ、釣れてくれました。しかもライズしてたなんて(^^;)
普段チョロチョロの流れ。これで増水の状態。
少し待ったが変化は見られない。僕は意を決して流れに立ち込んだ。強い流れに押し戻されながら岸際を進む。
不意にモンカゲロウが飛び立った。前回のモンカゲハッチから数日後のこの日、まだやってもおかしくない。
それにしても流れがきつくポイントの水面が波立っている。それでもそこへキャスト。バシャっと出た!! 合わすが掛からず!
そのあとはいくら投げても反応はなかった。僕は一度だけのチャンスを逸してしまった。
大体のところはかなりの増水で釣り不可能。
コシアブラの新規ポイント開拓もやってみました。少し見つけた(^^;)
インター近くの道の駅の天むすがお昼(*^^*) 
車を停めている場所から見える支流の流れの先の方、流れがゆるくなっている辺りで、白いものがスッと見えた。
(!? ライズ?)僕は目を疑った。平水時は釣れないから飛ばす場所だ。増水しているがちょうど魚が避難するのに向いた流れになっているように見える。
少し待ってみるとバシャっとライズ。間違いない。目立ったハッチはない。何にライズしている?
でもこいつは釣れる。僕はそのポイントにキャストした。出ない。ちょっと落ち着こう。
移動先の支流もやはりかなりの増水だった。さらにそこに注ぐ小さな沢。増水で失敗したらここで助けてもらうパターン。
こんな早い時期からここを使う事になるとは。
沢に入ると数ヶ所あるポイントはいい感じに水が増えていた。手前からフライを落としていく。しかし反応がない。しつこく何度も流すがゴギは出てこない。
一番いいポイントも出なかった。こういうこともあるのか。完全に外した。薄ら寒いし風も強い。僕は戦意喪失で車に戻った。
7Xに小さめフライ。久々の組み合わせ。