其ノ三百二十一  禁漁後の充実
またマテリアルの引き出しがにぎやかになりました。
しっかりした金属製の本体に交換可能な刃。刃幅は16mmあり、どこでもティペットを捉えられる。細いティペットならちょっと力を加えるだけでスパッと切れる。この使い心地、今までのクリッパーとは明らかに違う。
いいお値段だったので、コレはなくす訳にはいかない。できればこのクリッパーで残りの釣り人生を全うする!?

定点観測していて、新たな気になるマテリアルが販売されたらすぐに注文している H.M Favorite Flies 。新たなキュウシュウジカの獣毛マテリアルが出たので早速注文した。
前回、ハインド(雌)のキュウシュウジカボディヘアのナチュラルとブリーチを買ったので、次回はスタッグ(雄)のものをと思っていたらちょうどそれが出ていた。
バックヘア、ベリーヘアともにほかのボディヘア同様ウィング材に使うつもりだが、その使い分けも考えていくといろいろとイメージが湧いてきた。特にナチュラルホワイトのベリーヘアはソルトパターンの材料としても使えるのではないかと考えている。
そうなるとこいつは来年まで待たずに出番がやってくる。川のフライのタイイングはオフシーズンにやってもいいのだが、きっと僕のことだ、そんなに遮二無二やったりはしないだろう。それよりは先にシーズンインとなるソルトウォーターの釣りの方に注力してみるか。
なんだかこのオフシーズンはオフじゃなくなる気がしてきた。
今忘れていた頃に入荷。使用開始は来年か!?
いつ注文したのか忘れてしまっていたクリッパーが入荷したとの連絡が入った。
あっさりカタログから消える可能性もあるからと注文していたのだが、いつ入るかわからないくらいのつもりでいた方がいいだろうと思っていた。
クリッパーはいろいろと使ってきたけれど、なかなか満足のいく製品と出会えなかった。
このクリッパー、手にして最初に刃と刃を合わせた時、おーっと声が出た。いい感触だ、コレいいかも。
ハインドに比べてスタッグは、ナチュラルは色が濃い。ヘアの質感は堅い感じがする。
実際に巻き分けて使ってみて、浮力とか耐久性とかに違いがあるなら面白い。
ハインドのバックヘアというのとベリーヘアというのも買ってみた。バックヘアは背骨沿いのヘア、ベリーヘアは腹部のヘア。
いずれも今まで見たことのない部位のヘアだ。この工房ならではの希少なマテリアルなので使うのが楽しみだ。