F.F.雑感
其ノ七百十三  台風とタナゴと柚子胡椒
仕掛けを落とすと例によって餌取りがわっと押し寄せる。その層を突っ切り着底すると餌取りは離れる。そこで餌を持ち上げたり沈ませたりを繰り返し、タナゴらしきやつが来るのを待つ。
魚が突っついてきて合わす、掛からず。それを数度繰り返していると、一匹掛かった。かなり小さい。餌取りか?と思ったらタナゴだった。アブラボテのような、新子だ。小さくても久々でちょっと嬉しい。そもそもが小物釣りだしな。
同じように誘っているとまた掛かった。今度はヤリタナゴ。初夏の頃のサイズではなく婚姻色も出ていない。秋のタナゴ釣りはこういう感じなんだな、と思った。
久々のアブラボテさん、お元気でしたか?
タナゴらしいサイズを釣ることができました(*^^*)
割とテンポよく釣れ始めた。ヤリタナゴが多いが、とにかくタナゴが釣れるのはホッとする。
時折いいサイズが寄ってくるがプイッとソッポを向いてしまう。こういうところも春とは違う反応だ。
平日だからか辺りはやたら静かで、風も穏やか。日差しはあるが当然真夏のようなキツさはない。
昼を回った頃から反応が悪くなってきた。餌取りでさえもだんだん姿を消していき、そろそろ潮時かなと思った。
台風が気になり週間天気予報をチェックすると、ぽっかりと木曜日だけ傘マークが抜けて、太陽がさんさんと輝いている。
(ほう、これは・・・)僕はすぐさま有休を取ることを考え、何をするか、頭を巡らせた。
そうなるとやはりしばらく行っていないタナゴかなと思った。Tさんはちょいちょい行っていて、だいぶ釣るのが難しくなったとのことだが、初めて春から始めたので秋の様子も確かめたい。
まあ、朝早く目が覚めたら行ってみるか、というノリで。
市販の柚子胡椒、舞茸入りホットサンド。これもなかなかイケます(*^^*)
タナゴが盛期を過ぎてやや釣りにくいステージに移行したこの時期に旬を迎えるものがある。柚子と青唐辛子がそれで、つまり柚子胡椒を仕込む時期でもある。
ラジオで柚子胡椒を作る云々という話題が流れていたのを聞き、十月下旬なので旬が終わるギリギリというタイミングだが、まだイケそうなので自分で作ってみることにした。近所のスーパーにはどちらも売っていないので、後輩Kくんに自作柚子胡椒の話をしてみると彼も作りたそうな反応。彼の家の近所にある地元産の直売所に売っていたと柚子と青唐辛子を僕の分も買ってきてくれた。
せっかく材料が手に入ったのだから早く仕込まないといけない。僕は急いで道具を揃えた。すり鉢、すりこぎ棒、チーズグレーター(おろし器)、保存容器。なんだかフライを始めた時のタイイングツールを揃えた頃を思い出すな。
柚子の皮はグレーターで簡単にすりおろせた。青唐辛子は切って種を取って刻んで、とやっているだけで汗が出てくる。カプサイシンが空気中に出てくるからだ。
まだ辛味が尖っている。青唐辛子も余ってる(^^;)
チーズグレーターが柚子の皮をするのにGOOD。 
柚子の皮と一緒にすり鉢でする時も汗が出る。なんとかまとまったら瓶に入れる。
ちょっと味見してみたがかなり辛味が尖っていた。一週間くらいは置かないといい感じにはならなさそうだ。

台風の雨が過ぎたら、渇水と濁りのタナゴポイントがリセットされるはず。そうしたらまたタナゴ釣りに行ってみよう。
その頃には柚子胡椒の辛味もまろやかになっているだろう。
ひと月半降りのタナゴ、朝は出遅れてポイント到着は10時半だったが、早朝よりこれくらいに始める方がいいと思う。
到着してポイントを見ると、減水と薄っすら濁っている状態が目に入った。これは厳しいかも。
ざっと過去に釣った辺りを歩くが魚影は見当たらず。一箇所だけ小さいやつがウロウロしている場所があった。
あとでわかったが、直近でTさんが釣ったのも同じ場所で、ほかは釣れなかったらしい。
ともあれやってみることにした。
唯一の晴れの日。風は爽やか。