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其ノ四百六十二 雪見の毛針と十度の島 | |||||||||||||||||||||||||||
この冬一番の寒気がやってくる。ニュースで散々聞いたから心積もりはできていた。 どれくらいのもんだかわからないので土曜日の朝の様子を見ようと思っていた。 朝のうちは小雨模様、風も少し強めなので、僕は家で待機する方を選んだ。 ところが時間が経つにつれ雪の降り方は激しさを増していった。 これは島に行かなくて正解だった。 |
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降りしきる 雪を眺めて 毛針巻く(*^^*) | |||||||||||||||||||||||||||
雪見のタイイングとしゃれこんだが、あまりにも激しく降るもんだから、ちょっとフライを巻くどころではない気がしてきた。 タイイングの手もそぞろに、窓の外の雪の様子を伺う。 そう言えば、以前だったらこんな雪の休日は春の解禁をイメージしてフライを巻いていたなあ。 そんな気持ちも手伝って、久しぶりにヤマメのフライを巻いてみた。 |
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たぬたぬニンフ.with ナイトヘロン。 | |||||||||||||||||||||||||||
翌日、朝の冷え込みは予想できたが、予報だと日中はそこそこに気温があがってくるようだ。風の予報も2mまでだったから十分釣りになる。僕は近場の島へ向かった。 目的の島の港の防波堤は手前側に三人組の釣り人の姿が。僕は「おはようございます」と声をかけて突端に行こうとした。 「なにを釣りにきたんかいね?」と聞かれたので「なにが釣れますかねえ?」と答えた。彼らは笑っていた。 三人組の一人が先に突端に向かった。そこにも置き竿をしているようだ。僕はその人の少し手前で準備して釣り始めた。 すると突端の釣り師がロッドを片づけ、僕に場所を譲ってくれた。感謝、感謝。 |
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海面でライズらしきもの。僕はいつものラインではなく、インターミディエイトにした。フライはノーウェイトのシラスパターン。すぐにチビメバル様がきた。 過去にこの港で良型も釣ったことはあるが、こんなポカポカ陽気ではなかったなあ。 小潮の上げ潮、満潮までが勝負だ。反応が薄れてきたので、ラインをタイプ3に変えてみた。 |
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海が穏やかだと採餌行動も控えめになるのか? | |||||||||||||||||||||||||||
まだ潮位が低い。海中の藻が海面スレスレのあたりに位置しているのが見えた。これならキャストしてすぐに引けばひょっとして。 僕はイメージした通りに投げて引いてみた。グッと少し重くなった。藻が引っ掛かったか? 引いてくると時折ググッと魚の気配。掛かっている。そのまま引くと藻とメバルが一緒に掛かっていた。 とりあえず狙い通りに釣る事ができた。 |
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ウィードの密集地帯からおいで頂きました。 | |||||||||||||||||||||||||||
ラインをタイプ6に変更。深場を探ろうと思った。 しかし時刻は昼を過ぎ、満潮の潮止まり、気温は十度を超え、僕は一枚脱いだ。 「どうでした?」 「こんくらいのメバルが四,五匹です」 譲ってくれた釣り師に挨拶し、僕は少し離れた海岸に向かった。 楽しみだったカップ焼きそば。この日は釣欲より食欲の方が勝っていたようだ。 |
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スパイスカレーのカップ焼きそば。汗かきました(^^;) | |||||||||||||||||||||||||||