其ノ四百六十三  雨の午後の本と麺
二月に入り、メバルも産卵後の釣りにくい期間になってしまった。
少なくとも過去数年の経験で、日中はほとんど釣れないと思っている。
やるなら夕まづめから夜にかけてだが、来週以降どうするか悩む。

この週末は土曜日が送別会で日曜日が雨。典型的なゆっくりするパターンだ。
ここ数日で数冊の本を入手した。
クマ本、渓流釣りとは切っても切れない縁。
フライの雑誌社の新刊の「ムーン・ベアも月を見ている」 決して釣りをする人間にとって無縁なジャンルではないものだし、クマに造詣の深い友人もいる。かわいい装丁も気に入ったし。

そして本屋で、上野国久さんという方のフライフィッシングの本を見つけた。全く知らない方だがその本の序章を読んですぐに買った。なんだかすごく惹かれる文章だったからだ。

以前にも何度か書いた事があったが、フライ関連のエッセイ本を読んでいくうちに自分が釣りをしているというか、釣り場の川の情景が浮かび、気分が盛り上がることがある。それは過去の釣り体験のことであるかもしれないし、未来である今シーズンの釣りへの期待でもあるかもしれない。
シーズン中はなかなか本が読み進められないし、オフだってメバルを釣るのに忙しい。そうすると禁漁期間中でありながらメバルが釣りにくくなる今は、本を読むために設けられた時期と言える。
ところがそのことと本の出版の時期とはなんの連携もない。本は出た時に買わないと、なかなか買う行動に出ないものだ。結果、読む時期を逃した順番待ちの本だけが累々と増えていく事になる。
読書の合間にタイイング。普通、逆か?
しかしそんなことをしていたんではいつまでたっても読み進められない。本にも読むための旬はあるはずだし。
一度読み出すとけっこう集中するのだが、多少集中力が途切れるのは空腹を覚えた時だ。
スパゲティをちゃちゃっと作り、もう外へは出ないからビールも飲んじゃう。
すると当然眠たくなるのが自然で、またまた本を読むのは小休止。
レトルトのジェノベーゼ。うんまいや(*^^*)
夕方、雨は止まず、僕は歩いて買い物に出た。
出ないつもりだったが、今日が節分だと思い出した。
安くなった恵方巻きやそばを買い込む。
昼も麺だったが夜も麺。たまにはいいか。恵方を向いて巻きずしにかぶりつき、ようやく雨も上がったみたいだ。
寝る前にちょっとだけ本を読もう。ずいぶんのんびりした日曜日になったけど、来週は夕まづめから夜にかけての釣りで忙しくなるかもしれないし。
恵方巻きといっしょに天ぷらそばも頂きました。