F.F.雑感
其ノ六百二十六  春の支度
仲間たちが釣りに出かけた様子がSNSに投稿されるたび、ドキドキしながら見ている。
どうも結果は思わしく無いようだ。僕はこの週末は所用で釣りに行けないため、仲間の様子が気になる。
実際この週末、最高気温は上がるが最低がかなり低い。ここがもう少し上がらないと、水生昆虫の羽化はあってもヤマメたちの活性は上がってこないようだ。
本番は来週からだと僕は思っているので、この週末は釣りに行けないが、我慢できる。
春に僕がよく使うCDCパターンは、カーブのフックにバインドしたCDCをハックルを巻くように巻きつけ、フィニッシュしたらCDCを上側に撫でつけて下部に残ったCDCのファイバーをカットする、という巻き方で巻くフライだ。
これで大型カゲロウをイメージするボリュームのあるウィングを模した半沈みの状態をなんとか現わせていると思う。ただ下部のCDCはカットしてもまた上側に撫でつけたファイバーが下に降りてきたりするので、半沈みには邪魔になる。
それでもなんとか半沈み状態になる場合もあれば、変な浮き方になっている場合もあるだろう。一応去年の尺上はこのフライで釣っているので信頼しているのだが、下部に降りてくるファイバーは気にはなっていた。
下部の HOT WAX 加工はそれを解決してくれた。
フライの雑誌、特集の移住計画は読み応えあり
家にいる時間があるので、せめてタイイングはしなければ。
ちょうどフライの雑誌最新号が届いたので、載っていた新フックの作例を参考に巻こうと思った。
その中にあるドレイクのエクステンドボディのフライで、ハックルの下側を HOT WAX 加工、と書いてあった。
フライの正面からの写真を見るとハックルの下部はファイバーが左右に開いていて下方向には伸びていない。
(これはいいかも)と僕は思い、よく使うフライを巻いてみた。
オーバードレッシングのように見えますが・・・ちょっとつけ過ぎか(^^;)
M&Hバリアントは写真で見ると随分厚くハックルを巻いている。写真だと多く見えるものだが、それでもだ。バリアントフライはこういう荒っぽいのがいいのかも。

日曜日は雨だった。
タイイングがはかどり出したのも日曜日からだ。
解禁後二回釣りに行ったが、本番はこれからだ。だから雨の日曜日は春の釣りの支度に都合がいい。
ひと雨ごとに春になる、と言うくらいだから、この雨がまた一歩、春を近づけてくれるはずだ。
なんか、黒じゃないHOT WAX で一番しっくりくる使い方かも(^^;)
水に浮かべて見ても理想通りの浮き方で、これはいい。
下部の HOT WAX 加工も一滴垂らすだけなので、面倒な手間はほぼ無い。
よく使うフライのバージョンアップができ信頼性が高まった。

こうなるともう一本自信の持てるフライがあるとなお心強い。同じフライの雑誌 移住特集号に載っていた新フックの作例の中の M&H(マシュマロ&ハックル)バリアントを巻いてみようと思った。
浮き方も申し分なし。自信の持てるフライになりました。