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F.F.雑感
其ノ六百五十四 強風の島、猫との約束再び
それにしてもよくメバルが釣れてくれた。沈んだ岩がメバルの隠れ家になっているという読みが当たった。
でもこれからの海フライは不安だらけだ。年を越して状況が急に良くなるとは考えにくい。ただ行くなら風だけはもう少し弱い日にしたい。 ラーメンを食べている間、ずっと猫はそばにいた。あげたやつはとっくに食べ終わっていた。 次はもう少し多めに買ってくるよ、と僕はまた猫と約束をした。 強風に吹き付けられ続けてもかなり着込んでいたから寒くはなかった。そしてほんのわずかな風の弱まりを逃さずキャスト、かなり前へ飛ぶ。風が少し弱まっただけで、キャストがずいぶん楽に感じるようになっていた。
ただ、前に飛ばせてもアタリは依然ないままだ。まるで産卵後のスクープしている時期のようにメバルの気配がない。 すっかり明るくなり(苦労して早起きして暗いうちに着いても、呆気なく明るくなる)、イカ狙いのエギングの人がやってきたが、すぐに帰ってしまった。僕も場所を変えようと思いつつうじうじとこの場所で粘っていた。いや、ここは思い切って場所を変えよう。まだ朝の早いうち、いい時間帯なんだから。 風は仕方ないとしても、どうしてこうもメバルが反応しないのか。今年の夏の異常なまでの猛暑がそのあとの生物の活動のサイクルにずっと影響し続けているのかもしれない。キノコもそうだった。去年よく採れたコウタケが今年はほんのわずかしか見つからなかった。 それでもひょっとしたらと思って、山に探しに行ったし、今回も海にロッドを振りに来ている。頼むから釣れてくれ。 今年最後の外すやすや。いや、ちょっと寒いです(^^;)
フライラインが押し戻される強風!(>_<)。
テトラに打ち付ける波を見た時、(これはダメだろ)と思った。
強風なのは予報通り、でもなんとかなるだろうと例によって朝まづめ狙いでやってきたのだが、風による波がこれほどとは。 きっと投げたらフライラインが波に揉まれて思うようなリトリーブができそうにない。それ以前にまともなキャストも無理っぽい。 早起きの苦労も島までの道中の運転も、楽ではない。それが報われないどころか、釣りに最悪の条件を叩きつけられて、僕の頭はどうするか考えられず麻痺していた。 約二ヶ月弱ぶりのメバルさん。ほかのお仲間さんはどこ?(^^;)
湯を沸かして昼飯の準備をしていると、ふと気配を感じた。
横を見ると猫がいた。いつの間にきたんだ。先週とは違う猫だったが、近づいたり離れたりしながら早くエサを出せと言っている。 確かに先週の猫がまたきたらあげるつもりで猫用ご飯を買ってきているが、それを知っているのか? 皿に入れて置いてみたが気づかない。指をさして「あれだよ」と言うとようやく気づいた。 湯が沸きラーメンを煮始めた。この高台の公演も風があるが、防波堤ほどではなかった。
じー・・・。
あの朝まづめの栄華はどこへ行ったんだろう?(ToT)
じー・・・・・。
次の港も最初の場所同様、強風は吹き荒れ釣り人はいない。
先端まで行ってやってみたが、全然ダメで戻ることにした。 その途中、防波堤沿いに岩が沈めてある場所が目についた。潮位が高いから沈んでいる。その間はいいメバルの隠れ家になっていそうだ。 ここも海に向かって投げても戻される風向き。それでもなんとか投げて引くと、グッと引き込まれた。(きたのか!?) ラインが水中に引っ張られている。掛かった! 本当に掛かった! うっすら明るくなってきて、キャスト開始。正面に投げても思いっきり左岸近くまでラインが持っていかれる。岸壁の蠣殻に引っ掛かってはたまらん。僕はそれだけは回避しつつ、なんとか前方に投げようとあがいた。
徐々に明るくなってきたが、アタリは全くない。今年初頭の朝まづめの時は数投目で良型がきていたのに。 しかし爆風とも言える中、キャスティングを続けていたら、徐々に慣れて前方に投げられるようになってきた。
ええい! さっさと買ってきた猫缶、出さんか!(=`ω´=)
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